インタビュー
» 2005年09月26日 04時44分 公開

ブログとナレッジの統合、日立がiB拡張で企業利用を牽引

ブログ企業利用の課題には、特色を活かしつつオフィス内で使われている情報といかに連携させていくかがある。インタビューで日立製作所の松本氏は、無理な高機能拡張は良さが活かされない。連携しやすいところから着手したと語った。

[木田佳克,ITmedia]

 企業のブログ利用といえば、対外的なマーケティング目的として使われることが多い。しかし、もう1つ注目されているのが、社内で情報共有するためのツールとしてだ。

 「ブログの特徴といえる投稿の手軽さは、ナレッジに馴染みやすい。オフィス内のドキュメントを扱える機能性実現は、バランス良く実装することが相乗になるはず」、と日立製作所ブロードバンドサービス本部コラボレーションソフトウェア設計部のBOXERグループ、松本匡孝氏は語る。

日立製作所ブロードバンドサービス本部コラボレーションソフトウェア設計部のBOXERグループ、松本匡孝氏

 多くの企業では、業務に関わるさまざまな形態の情報が蓄積されている。ブログを導入しても孤立した情報では将来的に維持が難しいかもしれない。企業内利用で問いただされているのは、既存のドキュメントとどのように関連付けるのか? 相互運用をどのように実現すればよいのか? という具体性の段階になっている。

 日立製作所はこの点に注目し、ブログを企業内利用に相応しいソリューションへと進化させる狙いだ。ブログとナレッジの統合について可能性を高める意向を示した。

 その第一弾として発表されるのが、同社のイントラブログサーバ「iB」を拡張してナレッジマネジメントの機能を組み込むというもの(関連リンク)。松本氏は、この実装についてユーザーニーズを採り込んだものだと言い、ブログの持つ速報性と投稿の手軽さを、ナレッジシステムと連携させることが目的となっていると強調した。

 これまでにも日立は、RSSリーダー&クローリングサーバ「Soner」を利用してブログ投稿を集約、そしてイントラネット内のブログ投稿を周知させるというアプローチを採ってきた。この方向性をさらに相互運用として高めるために、オフィス内のドキュメントをブログと連携する仕組みをiBに採り入れたという。

 拡張機能を実現したのは「Net-It Central」として知られているオーシャンブリッジのソリューション。これまでに約400社への導入実績を持つWebナレッジマネジメントのドキュメントポータルソリューションだ。新たにリリース予定のiBでは、Net-Itをウィンドウ内に表示し、ブログ投稿内容と関連付けるという。

オーシャンブリッジ代表取締役社長、高山知朗氏

 Net-It Centralのアドオンによって、iB上でもWordやPowerPointを始めPDFなどオフィスで使われることの多いドキュメントすべてをブラウズすることができ、外部アプリケーションを起動することなくスムーズに閲覧可能なことが特徴となる。また、Net-It Centralの持ち味でもあるドキュメント内の特定の文字列を検索した際、複数のページ内で該当するページをダイレクトに表示することも可能となっている。

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