国産アルゴリズム「Camellia」を採用した暗号ソフト

三菱電機は、128ビットブロック暗号「Camellia」を採用した暗号ソフトウェア「MistyGuard 」新バージョンの販売を開始する。

» 2005年09月29日 21時27分 公開
[ITmedia]

 三菱電機は9月30日より、128ビットブロック暗号「Camellia」を採用した暗号ソフトウェア「MistyGuard Ver.1.30」の販売を開始する。価格は、10ユーザーライセンスが付属する基本パックが12万6000円から。

 MistyGuard は、ファイル/フォルダ単位での暗号化に加え、ノートPCのドライブを丸ごと暗号化することも可能なセキュリティソフト。一定時間操作がない場合にスクリーンセーバーによるロックをかけたり、USBメモリなどの外部メディアに対するファイルの書き込みを禁止することもできる。

 新バージョンでは、データを社外に安全に持ち出したいときに利用できる「配布用自己解凍型暗号化機能」に、Camelliaが採用された。Camelliaは三菱電機とNTTが開発した国産の128ビットブロック暗号アルゴリズムで、2005年7月には、SSL/TLS、S/MIME、XMLの標準規格としてRFC化されている

 ほかに、操作性の向上が図られた。MistyGuard は、あらかじめポリシーを組み込んだインストーラを用いて導入されるが、クライアントが数百台を超え、複数の拠点にまたがるような大規模環境では、導入完了までに数カ月単位の時間がかかり、その間にポリシーがサイド変更されるケースがある。こうした場合に対応するため、導入作業の途中でポリシーを変更できる機能が加わった。

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