Asianux 2.0をコアとした「MIRACLE LINUX V4.0」、出荷は11月7日に

ミラクル・リナックスは、8月に発表された「Asianux 2.0」を同梱したLinuxディストリビューション最新版「MIRACLE LINUX V4.0」をリリースした。

» 2005年10月06日 18時08分 公開
[ITmedia]

 ミラクル・リナックスは10月6日、「Asianux 2.0」を同梱したLinuxディストリビューションの最新版、「MIRACLE LINUX V4.0」をリリースした。

 MIRACLE LINUX V4.0は、同社とレッドフラッグ・ソフトウェア、ハーンソフトが共同で開発を行ったカーネル2.6ベースのディストリビューション、Asianux 2.0をコアとした製品だ。

 Asianux 2.0では特に、Reliability(信頼性)、Availability(可用性)、Serviceability(保守性)という3つの要素が強化されているという。具体的には、OSDLが定めたCGL(キャリア・グレード・リナックス)2.0.2に準拠したほか、9月20日にリリースされたLinux Standard Base(LSB)3.0にも準拠。障害解析機能の強化も図られている。

 また、エンタープライズ市場での利用をにらみ、デュアルコアやEFI(Extensible Firmware Interface)といった技術をサポートした。引き続き、Oracleデータベースとの親和性も高められている。

 合わせて、日本語環境での構築/運用を支援するため、シフトJISや日本語EUC、UTF-8といった文字コードをサポートするほか、Samba国際化版をはじめとする日本語対応のオープンソースソフトウェアを搭載した。またセキュリティ面の強化では、Exec-Shieldによる不正コードの実行防止機能やセキュアOS環境の実現などが挙げられる。

 MIRACLE LINUX V4.0の価格は6万3000円で、11月1日より受注を開始し、11月7日より出荷する。ミラクル・リナックスでは合わせて、中小企業向けに1CPU搭載サーバでの使用に限定した「MIRACLE LINUX One V4.0 - Asianux Inside」を12月12日より3万6000円で発売。また、プロダクトサポートを組み合わせた「MIRACLE LINUX V4.0バリューパック」も提供し、2006年3月末までキャンペーン価格の15万7500円で販売する。

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