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» 2005年10月11日 01時50分 公開

IT管理者のための速習講座:オペレーティングシステム(OS) (2/2)

[Jem-Matzan,IT Manager's Journal]
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ハードウェアを知る

 選んだOSが手持ちのハードウェアに対応していない場合は、どちらか一方を考え直す必要がある。一般的には、実働環境の設備を購入するときの最善の選択肢は、メーカがOSをプリインストールしたものを購入することである。そうすれば、たいていの場合はサポート契約、紙の資料、ハードウェア互換性の保証が付いてくるからだ。たとえば、DellからWindowsワークステーションを購入する、SunからSolarisサーバを購入する、AppleからOS Xデスクトップを購入する、IBMからさまざまな特殊ハードウェアを購入する、という具合である。その他にも、さまざまなベンダーを選ぶことができる。

 それに対して、小規模企業や自宅業務などの場合は、自分で買ってきたパーツを使って独自のハードウェアを組み立てたり、OSを自分でインストールして設定したりすることもある。専門的なITスタッフがいる場合はそれでも問題が起きることはないだろうし、独立系コンサルタントなどは、低コストで高品質のハードウェアソリューションをオーダーメイドで実現するためにこの方法を取ることもある。大きなIT部門がない場合や、必要な技術知識を持った従業員がいない場合は、商業ベンダの力を借りるか、少なくとも評判の良い独立系コンサルタントに依頼したほうがよいだろう。

 以前から使用している(あるいは何らかの理由で継続使用したいと思っている)実働ハードウェア・インフラストラクチャが既にある場合は、多様なハードウェア構成に対応できる柔軟なOSが必要になるだろう。それにはGNU/LinuxやMicrosoft Windowsが適している。FreeBSD、NetBSD、OpenBSDは、多様なシステムへの対応という点では一歩劣っている。Solarisや SCO UnixWareはハードウェアサポートが厳しく制限されているし、AIX、IRIX、Mac OS Xはごく限られた数のシステムでしか動作しない。

 IT管理者自身の技術レベルも考慮する必要がある。コマンドラインインタフェースを使いこなせない人ならば、BSD系は避けたほうがよい。完全なグラフィック環境が必要な場合は、グラフィック環境を提供するOSを探すべきである。Windows、OS X、さらに数多くのGNU/Linuxディストリビューションでは、システムやネットワークをグラフィカルな管理ツールで完全に制御することができる。

 サーバのハードウェア上で実行するソフトウェアに関しても、同じことが言える。Webサーバ、電子メールサーバ、FTPサーバをコマンドラインからきちんと管理できない人は、グラフィカルに管理できるサーバプログラムを探すか、コマンドラインベースのサーバソフトウェアを制御する制御パネルプログラムを探すべきである。

 ほとんどの商用OSベンダーは、自社のOSこそが市場で最も進んでいると主張する。しかし、技術的な利点や派手な新機能が必ずしも生産性の向上につながるとは限らない。たとえば、SolarisにはDTraceという技術が組み込まれているが、これを効果的に使うためには長時間の勉強が必要である。使用するOSを選ぶときには、高度すぎる機能に惑わされないようにしたい。

実際に試す

 OSを検討するときに行うべき最も重要なことの1つは、空きマシンに実際にインストールし、使ってみることである。実際に使った上で、どうすれば目的の処理を行えるかを検討する。これにより、OSの設定のしやすさ、設定を変更したときの安定性、使用できるソフトウェアの種類を判断することができる。セールスマンのデモンストレーションを信用してはならない。システムに重い負荷をかけ、通常とは異なる操作を行い、設定をいじりまわしてみよう。さらに、システムが想定していない動作をさせてみよう。

 最終的にすべてが思いどおりの動作をしたとしても、現実的・経済的な選択肢はまた別物である。

サポートオプションは必要か

 どのOSを使用する場合でも、自力では解決できない問題にぶつかることがある。そのときに役立つのが技術サポートだ。しかし、有料サポートはしばしば過大評価されている。適切なトレーニングを受け、必要な資料を参照できる状態にある人ならば、電話口のサポートエンジニアに相談するために年何千ドルもの料金を支払う必要はおそらくないだろう。電話をかけている間に、自力で問題を調べ、修正できることが多いからだ。サポート契約はソフトウェア企業の大きな収入源であり、特にOSの開発、販売を行っている企業にとっては重要である。彼らが高額のサポートパッケージを売りつけようとしたときには、ぜひこのことを思い出してもらいたい。

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