SSA、Baanの後継となる「SSA ERP LN 6.1」リリース

SSAグローバルはBaanの製品ラインの後継という位置づけとなるERPの最新製品「SSA ERP LN 6.1」の販売を開始したことを明らかにした。

» 2005年10月11日 20時34分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

 SSAグローバルは10月11日、都内で記者発表会を行い、Baanの製品ラインの後継という位置づけとなるERPの最新製品「SSA ERP LN 6.1」の販売を開始したことを明らかにした。ターゲットとする業界は、自動車、航空防衛、ハイテク、産業用機械など。出荷は12月を予定している。

パートナーとの関係重視を強調する細井氏。

 細井洋一社長は、「エンドユーザー企業の要求を理解し、それに対応することをテーマに製品開発を行っている」と話す。一方で、販売体制において、従来の直販からパートナー経由を重視する点について強調している。

 発表されたERP LN 6.1は、300社以上の顧客からの拡張要求を実現したという。また、画面数の削減や検索機能の改善、ステップ数の減少、Web対応など、アーキテクチャの柔軟性の向上などを図っている。

 また、主力となる組み立て型製造業向けの対応として、ライン・アセンブリ・コントロール、JIT対応、単一のBOMでシンプルな選択式のコンフィグレーションを可能にするユニットエフェクトビティ、製品ライフサイクルにおいてすべての構成をシリアル管理できる製品構成管理、さらに、修理工程管理と診断結果に基づく作業指示を出すことができるデポ管理などさまざまな機能の追加が行われている。

 この中で、ライン・アセンブリ・コントロールとは、製造ラインの実際のプロセスの状況に同期した作業指示や資材供給を行うもの。外部サプライヤーからの部品納入の知らせなどをトリガーとしてラインを管理することで、顧客へのJIT導入の実現を図る。

 また、ロジスティックにおける新機能では、部品供給の最適化が挙げられる。MRP(資材所要量計画)によるプッシュ型のスケジューリングと、組立ラインやオーダー、倉庫からのアクセスなどのプル型のスケジューリングの両面を勘案して購買スケジュールを立て、それを時系列に管理しながら、内示・納入指示管理を行うことで、JITの納入を図ることができるようになるとしている。

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