特集
» 2005年10月12日 22時24分 公開

特集:データ経営でビジネスを制す:高まるオペレーショナルBIの重要性 (1/3)

情報システムは大きく基幹系と情報系の2つに分けられる。基幹系は受注などのトランザクションを処理するシステムであり、情報系は前者の結果として生成されたトランザクションログデータを分析するものだ。

[栗原 潔,ITmedia]

栗原 潔(テックバイザージェイピー代表取締役)

 古くからあるシステムの分類には、基幹系と情報系(または、OLTP系と意思決定支援系)の2つがある。基幹系は受注などのトランザクションを処理するシステムであり、情報系は前者の処理の結果として生成されたトランザクションログデータを分析し、企業の意思決定を助けるシステムである。もちろん、BIは情報系に属するシステムだ。ここまでは改めて説明するまでもないだろう。

 今日では、基幹系においてはリアルタイムの処理がほとんど当たり前になっている。これに対して、情報系においては、これまでのところはデータのリアルタイム性が追求されることは多くなかった。最速のケースでも、前日までのトランザクションログを夜間バッチでデータウェアハウスにロードし、分析するというのが通常である。アプリケーションによっては、週次、月次のデータを分析することも一般的である。

オペレーショナルBIへの方向性

 しかし、分析系システムにおいても、特定のデータのリアルタイム性を向上したいというニーズが高まっている。なぜなら、データのリアルタイム性向上による顧客サービス向上など、競争上のメリットが明らかになってきたからである。そもそも、競合他社がリアルタイムのデータを生かしたサービスを提供している状況で、1日遅れのデータで勝負することは困難なことが多いだろう。

 また、テクノロジー面でも、DBMS(データベース管理システム)やアプリケーション統合ミドルウェアの進化により、分析系に必要な大量データを扱いつつ、リアルタイム性を高めることが可能になってきた。つまり、基幹系はリアルタイムデータ、分析系は(最速でも)日次データという区別が必ずしも必要ではなくなってきたのである。

 このような動きの結果として、基幹系と情報系の融合とも言える新しいタイプのシステムが生まれてきている。人により、オペレーショナルBI、リアルタイムBI、アクティブデータウェアハウスなどのさまざまな名称で呼ばれているが、ポイントは情報系における分析の対象となるデータのリアルタイム性を高めていくということだ。

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