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» 2005年10月12日 23時01分 公開

日本IBM、「環境にやさしい」プロセッサ最新版をサーバに投入

日本IBMは、POWERプロセッサを搭載したUNIXサーバ「pSeries」の名称を改め、「IBM System p5」として新モデルをリリースした。

[三木泉,@IT]

 日本IBMは10月12日、UNIXサーバの新製品4モデルを10月14日に出荷開始すると発表した。新製品の発表と同時に、これまで「IBM eServer pSeries」と呼ばれてきた同社のUNIXサーバ・シリーズは、「IBM System p5」へ名称変更された。

 新製品の最大のポイントは、POWERプロセッサの最新版、POWER5+を2モデルに搭載したこと。POWERプロセッサは「従来の約2倍の処理能力を持つが、消費電力はほとんど変わらない。環境にやさしいサーバといえる」と、同社のシステム製品事業pSeries事業部長、理事の武藤和博氏は話す。

IBM System p5 550Q QCMを搭載したIBM System p5 550Q

 POWER5+におけるCPUの線幅は、POWER5の130ナノメートルから90ナノメートルに微細化され、消費電力と発熱が抑えられてクロックレートの向上を可能にしている。POWER5と同様にデュアルコアのCPU1個と36MBのL3キャッシュ1個を単一モジュールに収めたDCM(Dual Chip Module)に加え、新たにデュアルコアのCPU2個と36MBのL3キャッシュ2個を単一モジュールに収めたQCM(Quad Core Module)の2種類のモジュール形状で実装されている。クロックレートはそれぞれ1.9GHzと1.5GHz。新プロセッサは、IBM System p5シリーズではエントリレベルの「IBM System p5 520」「IBM System p5 550/550Q」に搭載された(QCM搭載機は550Qのみ)。

 また、新製品で最もローエンドの「IBM System p5 505」はPOWER5搭載製品で、同社のUNIXサーバ・シリーズとして初の1Uサイズとなる。

 日本IBMでは、新製品でデータセンター、小規模クラスタ、中小企業の基幹業務、さらに大企業の部門サーバの需要の掘り起こしを狙う。

 そのカギとなるのは仮想化技術。「当社の仮想化技術では、1CPUで最大10の論理区画を構成することができる。これでCPUライセンスが節約でき、TCOの削減につながる」(武藤氏)。

 データセンターでは、ブレードサーバの普及により、サーバの消費電力や発熱の問題が表面化しているが、高性能なサーバを論理的に分割することで、こうした問題を抑えながら仮想的なスケールアウトを実現できる、という。同社の仮想化構成管理は、従来専用端末を必要としていたが、エントリサーバ・モデルでは、一般端末からWebブラウザを使って管理ができるようになった。

 価格はp5 505が69万4100円から、p5 520が211万9800円から、p5 550が264万5100円から、そしてp5 550Qが343万6300円から。

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