続いて登壇したOracle Fusion Middlewareの最高戦略責任者(Chief Strategy Officer)であるビジェイ・テラ氏は、Oracle Fusion Middlewareの主要機能について解説した。特に詳細に解説したのが、BPELプロセスマネジャーとBAMの強化についてだ。この2つはSOAを実現する上で他社に対する大きな優位性となっているという。
テラ氏は、前日に記者発表を行ったホット・プラガブルについて、「他社のアプリケーションを壊さずネイティブに統合できる仕組みであり、そのためにもOracle Fusion Middlewareはすべてオープンアーキテクチャでなければならない」と強調している。
連携でSOAを実現した上で、さらに重要になるのがセキュリティおよびアイデンティティ管理だ。SOX法のもとでは、企業のCFOは自社の運用するシステムにだれがいつアクセスしたかをすべて把握できなければならない。オラクルの製品だけでシステムが構成されていれば簡単かもしれないが、現実には多くの場合でヘテロジニアス(異種混合)な環境に対応しなければならない。
「2005年1月に買収したObrixは、非オラクル環境のID管理にきわめて強いソリューションを持っている。この買収により、ヘテロジニアスな環境においても強力なID管理を提供できるようになった」と話すのは、セキュリティ、アイデンティティ・マネジメントを担当するバイスプレジデントのロジャー・サリバン氏。
さらに、監査とコンプライアンスへの対応は今後重要度を増し、すべての活動を記録する必要が出てくる。オラクルはデータベースベンダーとしての実績があり、記録するということに経験が生かせるとアピールしている。
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