システム構築となるとIT部門が推進する「ITプロジェクト」のイメージが強い。しかし、ITはツールであって目的ではないと言いながら、ITが主役のプロジェクトはおかしい。何より儲けるために業務をどうするかが先にあって、システム化はその後についてくるものだ。
名は体を表すというように、「○○システム構築プロジェクト」のような「ITプロジェクト」は取り組みの目的や課題を狭めてしまい、プロジェクトメンバーや社内に誤ったメッセージを与えかねない。ネットワーク構築やPC導入などのITインフラ整備はともかく、大前提として、競争するため、儲けるための「業務改革プロジェクト」であることを認識することだ。
このためには、まず、経営トップが明確なビジョンと達成目標を示さなければならない。これらはビジネスの戦略と整合していることが前提だが、以下の点に留意するとより効果的なものとなる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.