特集
» 2005年10月26日 09時02分 公開

システムインテグレーターとの付き合い方:中堅企業のシステム構築の勘所――とにかく早く稼動させる (1/8)

IT投資は「右へならへ」の時代が終わり、質が問われるようになってきた。ビジネスの基盤となりつつあるITに対して、中堅企業はいかに取り組むべきか。人材や資金面で制約の多い中堅企業のシステム構築の勘所を探る。

[神宮司 剛,ITmedia]

  神宮司 剛(ヘッドストロングジャパン シニアコンサルタント)

中堅企業がコンサルタントをうまく活用する方法を前回紹介した。今回は、実際のシステム化の勘所を深掘りし、中堅企業のIT化の道を探る。

 IT部門に「ITコスト削減」が課せられてから久しい。特に、ITコストの70%以上(日本情報システム・ユーザー協会 「ITガバナンス研究プロジェクト2002年度調査」)に及ぶといわれる既存システムの維持管理費用の軽減はIT部門共通の課題だ。一方で、2000年をピークに漸減傾向にあったIT投資が2003年を底打ちに再び増加に転じている(IDC Japan調査)。

ITを特別扱いしない

 ITコストの抑制が依然働いているとすれば、各企業においてIT投資の選択と集中が進んでいると考えられよう。IT投資の質が問われてきたのだ。ITがもはやビジネスの基盤になりつつあることを考えると、中堅企業にとっても無関係ではない。

 IT予算を特別扱いしたり、人材がいないからとシステム構築に及び腰になったりしている場合ではなくなってきた。生産設備に投資するのと同様に、儲けるための仕組みとしてシステム構築に取り組むことが求められている。

中堅企業は大企業にくらべて不利なのか?

 とかく人材や経営資源が不足しがちな中堅企業は、システム構築において大企業に比べて不利なのだろうか。

 必ずしもそうではないし、むしろ有利な場合もある。実のところ大企業も、乱立するシステムが足かせになっていたり、IT部門と業務部門の連携がうまく行ってなかったり、規模ゆえの難しさに悩んでいたりする。

 システム化の状況と投資効果の関係をみると、両者にはあまり相関はなく(相関係数0.2)、24%がシステムの導入が進んでも効果が上がっていない結果となっている。(総務省情報通信政策局情報通信経済室 「企業経営におけるIT活用調査 平成15年3月」)決して隣の芝生が青いわけではない。要するにやり方次第だ。

 本稿では、下図に示すヒントの手がかりにシステム構築の勘所を探っていきたい。

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