人材が不足しがちな中堅企業こそ外部パートナーを有効に活用したい。先に述べたように、プロジェクトの取り掛かりでつまずかないために、どう業務を行えば競争するための品質とスピードが担保できるか、組織や制度は適切か、といった検討に力を注がなければならない。ここで、客観的な視点で課題を把握し、具体的な改革案をともに検討してくれるコンサルタントは心強いパートナーだ。コンサルタントの活用については、前回の記事を参考にしてほしい。
ここでは、システムインテグレーターとのつきあい方について触れたい。
中堅企業では、ほとんどの場合、システム構築を外部のシステムインテグレーターに委託することになる。システムインテグレーターとどうつきあえばいいのだろうか。
金額を叩く、一方的に要求を押し付けるといった下請け扱いは禁物だ。パートナーとして長くつきあえる関係を構築することが結果として自社のメリットになることを認識したい。気持ち良く仕事することが良い成果に繋がることは、システム構築においても同じだ。
一方で、特にシステム構築に不慣れな企業は、ベンダーにいいようにやられないようにすることも必要だ。以下を実践すれば「甘く見られる」ことは少なくなる。
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