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» 2005年11月10日 21時04分 公開

Sunがオープンソースを大学へ(1/3 ページ)

Sun Microsystemsが、最近、オープンソースソフトウェアに関するカリキュラムとコンテスト、そして大学レベルのコラボレーション計画を発表した。その意義について考える。

[japan.linux.com]

 Sun Microsystemsが、最近、オープンソースソフトウェアに関するカリキュラムとコンテスト、そして大学レベルのコラボレーション計画を発表した。だが、対象となるプラットフォームは、同社のSolaris 10とOpenSolarisの2つに限定されている。

 先月のEducause 2005カンファレンスで、SunはGELC(Global Education Learning Community)という非営利のスピンオフ組織を発表した。「教育と学習のグローバルコミュニティー」を通じ、教育における知識の共有を目指す、という。

「カンファレンスでスコット・マクリーニ氏が発言したとおり、Sunには、過去にいくつものすばらしいコミュニティーを育ててきたという実績があります」と、GELC執行役員のラリー・ネルソン氏は言う。「教育、オープンソース技術、すぐれたプログラム作法、そしてコンテンツ。その周辺に大きな機会――と言いますか、コミュニティー育成の必要があるというのが、Sunの考えです」

 さらに、オープンソースには「1回限りで終わってしまい、共有されず、効果的な広がりも持たなかった活動が多すぎる」と言い、GELCが自立的な組織であること、何かを狙ったSunの目論見の一部ではないことを強調する。

Sunの考えるオープンソース

 だが、オープンソースと高等教育に早くから取り組んできた陣営からは、疑問の声があがっている。Sunは「Solaris University Challenge」と称し、Solaris 10またはOpenSolaris用にアプリケーションを書くよう大学生に働きかけている。それは大学生自身のためのものなのか、背後に控えるSunのためのものなのか。

 オレゴン州立大学オープンソース研究所(OSL)副所長のScott Kveton氏は、教育に対するSunのアプローチと、IBM社が昨年暮れに教育機関向け発表した「Academic Initiative」計画とは対照的だと言う。また、OSL自身が行っているサーバ管理(ホスティング)活動や、Mozilla、Debian、そのほかの主要オープンソースプロジェクト用の開発者育成活動にも言及しながら、次のように話す。

 「Sunの狙いが、自社ソフトウェアであるSolarisとJavaに触れてもらうことであるのは疑いないでしょう。IBMがオープン標準をベースにしたソフトウェアに焦点を当てているのとは、ずいぶん違います。もちろん、IBMも自社ソフトウェアを並べてきていますが、それ以外のソフトウェアも排除していませんから。オープンソースコミュニティーが健康でいることは企業にとってもいいことで、IBMやGoogleにはよく分かっているようですが、Sunにはその辺の理解が不足しているように思います。GELCを見ても、またあれかと考えてしまいます。オープンソースへようこそ、と言いながら、実は『Sunが考えるオープンソース』へようこそ、だったりして……」

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