MicrosoftとCisco、NAT環境下でのVoIP利用でICEを推進

MicrosoftとCisco Systemsは企業におけるVoIP導入を促進するため、ICEという技術をサポートすると発表した。

» 2005年11月11日 08時16分 公開
[ITmedia]

 MicrosoftとCisco Systemsは11月10日、VoIPをNATネットワーク内でサポートするための技術であるInteractive Connectivity Establishment(ICE)を共同でサポートしていくと発表した。

 NATを使ったネットワーク環境はVoIPやビデオ接続における障害となり得るが、ICEは標準ベースの技術を用いてメディアリッチなネットワーク接続をNATでも可能にするという。両社はこの技術の開発にコミットし、広範な製品に採用を進めていく構え。

 「ICEの採用が進められれば、Session Initiation Protocol(SIP)ベースのVoIP相互接続性が高まる」と、MicrosoftのOffice Real-Time Collaboration Group担当コーポレート副社長であるガーディープ・シン・ポール氏は述べている。

 ICEはInternet Engineering Task Force(IETF)が開発している技術で、ビデオや音声ネットワークソフトで一般的に使われている、80番ポートを使ったトンネリング技術がもたらすセキュリティ問題を解消し、スケーラビリティにおいても優れているとされている。

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