Microsoft、電子メールとIMホスティングをWindows Live

Microsoftでは、自社の無償オンラインサービスの一部として、インターネットユーザーが取得したドメイン向けに電子メールとインスタントメッセージングをホストする計画だ。(IDG)

» 2005年11月22日 11時29分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Microsoftは、「Windows Live」のβリリースの一環として、電子メールおよびインスタントメッセージング(IM)のホスティングサービスのテストバージョンをリリースした。

 新しい「Windows Live Custom Domains」サービスについて説明したWebサイト(http://domains.live.com/)の情報によると、Microsoftでは、自社の無償オンラインサービスの一部として、インターネットユーザーが取得したドメイン向けに電子メールとインスタントメッセージングをホストする計画だ。ユーザーは同Webサイト上で登録を行い、Webベースのウィザードを通じてCustom Domainsの構成をセットアップすることができる。

 Custom Domainsのβ版に登録すれば、ユーザーは自分のドメイン内で最大20個の電子メールアカウントを取得することができ、それぞれのアカウントに250Mバイトの保存容量が割り当てられる。「Microsoft SmartScreen」技術による迷惑メールのフィルタリング機能に加え、ウイルスのスキャニング/除去サービスも提供される。

 Microsoftによると、このサービスを利用すれば、ユーザーは任意のPCからWebを通じて自分のドメインの電子メールをチェックすることができる。また、ドメインを通じてMSN MessengerおよびMSN Spacesにアクセスすることができるため、これらのサービスのユーザーとリンクすることが可能だという。

 Microsoftは11月1日に、Windows Liveを発表した。これは、ライバルのGoogleに対抗するために、広告収入を主体とするWebベースのサービスを提供するという戦略の一環となるもの。

 現在βテスト中のWindows Liveでは、ユーザーがカスタマイズできるポータルを通じて各種のサービスが提供される。Microsoftによると、MSNポータルは今後も残すとしているが、電子メールや検索などのインターネットベースのサービスの主力ポータルとしてWindows LiveがMSNをリプレースするものとみられる。

 Microsoftでは年内に、さらに多くのサービスをWindows Liveに追加する予定だ。計画されているサービスのリストは、http://ideas.live.com/で見ることができる。

 現在開発中で、まだβリリースに含まれていないWindows Liveサービスとしては、「Windows Live Messenger」(ピアツーピア型ファイル共有機能を備えた次世代のIMクライアント)、「Windows OneCare Live」(ウイルス検出、ファイアウォールの設定、ソフトウェアのバックアップなどの機能を提供)、「Windows Live Search」のモバイルデバイス用バージョンなどがある。

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