日本オラクル、大企業向けに新たな戦略ソリューション「Oracle EO」を発表

日本オラクルは、企業向け基幹システム構築スイートである「Oracle E-Business Suite」の新戦略ソリューション「Oracle Enterprise Offering」を発表した。

» 2005年11月28日 15時26分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルは11月28日、大企業に向けて「Oracle E-Business Suite」の新戦略ソリューション、「Oracle Enterprise Offering(Oracle EO:オラクル イオ)」を発表した。

 「Oracle EO」は、オラクルの持つデータベース、ミドルウェアおよび業務業種に適合した標準業務フローを最大限に活用することで、「Oracle E-Business Suite」の導入やセットアップを省力化し、短期かつ低コスト・低リスクなシステム導入・運用を実現する、標準テクノロジーに基づいたシステム統合能力とパッケージ利用による高い費用対効果の実現を追求した大企業向けソリューション。

 同ソリューションは、「Oracle E-Business Suite」の稼働環境を顧客自身で簡単に構築できる「Oracle Accelerators(オラクル アクセラレーター)」、日本独自の商習慣機能を標準として実装する「ベースライン・プロジェクト」、「Oracle E-Business Suite」や「Oracle Fusion Middleware」など豊富な実績を誇るオラクルの基盤ソフトウェア製品群によって実現される。

 中でも、「Oracle Accelerators」は、1,000種類を超える標準業務フローおよび2万を超えるセットアップデータや、サンプル画面・帳票、導入方法論および付随文書を含んだツールとなる。これにより、複数の製品機能知識を持たないエンジニアでも、約150にもおよぶ「Oracle E-Business Suite」モジュールを組織横断的な標準業務フローとして導入・セットアップすることが可能。

 標準業務フローを最大限に活用し、より高い柔軟性を確保することによって、連結対象企業とのシステム統合や多国籍の商習慣機能への対応、法規制遵守、コンプライアンス問題への対応、膨大な投資を行ってきたシステムの償却問題など、外部環境の劇的な変化に伴う大企業の様々な課題に応えるという。また、Oracle EOは顧客およびパートナー企業に無償で提供されるため、同社がこれまで提供してきた中堅企業向けの「Oracle NeO(オラクル ネオ)」や中小企業向け「Canon Decision Suite」といったパートナー企業のノウハウに基づく事前構成済みのソリューションもさらに強化され、将来はそれらのソリューションの基盤にもなりうる。

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