動き出したSAN、仮想化技術はいま実用レベルに達するBrocade Conference 2005 Tokyo(1/2 ページ)

ブロケードは12月9日、「Brocade Conference 2005 Tokyo」を開催する。ストレージ大手が一堂に会して行われるカンファレンスでは、仮想化技術から次世代SANの最新事例の紹介まで、本当に「使える」ストレージソリューションを明確に理解できる1日となる。

» 2005年11月29日 18時00分 公開
[ITmedia]

製品になった仮想化ソリューションでいま何かできるかを学ぶ

 ストレージは、ハードウェアに依存してきた。部署のファイルサーバや利用企業ごとに分割されたデータセンター内のサーバなど、指定された格納庫に保存されるのが一般的だ。しかし、たとえ250Gバイトの容量を確保したとしても、そのリソースを十分使いきれているわけではない。これではリソースに無駄が生じ、システムを有効活用できていないことになる。複数サーバで構築されるストレージを1つのボリュームに見立てて、仮想的にデータを格納する。それが、ここ数年ストレージ業界で語られてきた「仮想化」の概念だ。

 この仮想化が実際に「使える」製品として出そろってきた2005年。ブロケード コミュニケーションズ システムズは12月9日にキャピトル東急ホテルで「Brocade Conference 2005 Tokyo」開催する。これらリアルな製品が一堂に会するものとなりそうだ。

津村英樹氏 ブローケード代表取締役社長の津村英樹氏

 ブローケードの津村英樹社長は「ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)という限られた分野から“システム・エリア・ネットワーク”へ、その捉え方を進化させた。サーバやソフトウェアすべてを包括するインフラとしてのSANがクローズアップされている今、重要なキーワードとなる“仮想化”を具体的な製品とともに紹介できる。ストレージを活用する企業にとって有意義な内容となるだろう」と見どころを語る。

 「ブロケードが目指すのは、データセンターインフラとしてのSANだ。その上で動作する中心的なアプリケーションこそが“仮想化”であり、まずはどのようなソリューションが現段階で実現できるのかを理解してもらいたい」

 Brocade Conferenceは2001年から始まった。当初プライベートセミナーとして実施していたが、今年はOEMパートナーおよびアライアンスパートナーによるセッションを交えた、大々的なカンファレンスへと拡大させた。今年は、米国本社のマイケル・クレイコーCEOによる同社の戦略紹介やチーフ・テクノロジー・アーキテクトのマックス・リグスビー氏によるロードマップの解説のほか、マイクロソフトを初めとする5社のスポンサーセッション、そして日本経済新聞社によるSANのユーザー事例紹介など、盛りだくさんの内容となっている。

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