Sun、オープンソースの「Java DB」をリリースApacheCon Report

サンディエゴで開催中のApacheConでSunが、Apache Derbyのディストリビューション「Java DB」をリリースし、データベース分野に参入することを明らかにした。

» 2005年12月15日 10時23分 公開
[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK

 Sun Microsystemsは12月13日、オープンソースデータベース技術、Apache Derbyのディストリビューション「Java DB」をリリースし、データベース分野に参入することを明らかにした。

 サンディエゴで開催中の「ApacheCon」のキーノートで同社Webテクノロジー担当ディレクター、ティム・ブレイ氏は、オープンソースのJava DBをSun Java Enterprise Systemに組み込み、統合開発環境であるNetBeans 5.0のプラグインによってサポートを提供しようとしていると話した。彼は、XML仕様をとりまとめた一人としても知られている。

 Sunでチーフ・オープンソース・オフィサーを務めるサイモン・フィップス氏は、ブレイ氏のキーノートに聴衆の一人として参加し、その模様をブログに書いている。

 「彼(ブレイ氏)は、Apache Derbyディストリビューションを将来のSolaris Enterprise Systemに組み込むことや、SunのディストリビューションがJava DBと呼ばれることを明らかにした(IBMのそれはCloudscapeと呼ばれている)」

 フィップス氏はまた、「クールなデモも行われた。ブラウザベースのアプリケーションで一時的に非接続状態になっても、Java DBがWebブラウザで稼動することによって、データベースにアクセスできることを示した。これこそAjax(Asynchronous JavaScript and XML)が待ち望んでいるものだ」と付け加えた。

 そしてSunでは、Java DB用のプラグインも、まもなく登場するNetBeans 5.0に含まれるとしている。Java DBプラグインは、NetBeans βリリースのAutoUpdate Centerから入手でき、ツールメニューからアクセスできるという。

 Java DBは、Sun Java System Portal Server 7.0にデータストレージ用に組み込まれるほか、Sun Java System Application Serverのすべてのバージョンでも開発用データベースとして利用されるという。オープンソースのProject GlassFishアプリケーションサーバの取り組みでも同様に利用される。

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