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» 2005年12月15日 15時28分 公開

「オープンドキュメントの標準は1つよりも2つの方がいい」とMicrosoft (2/2)

[IDG Japan]
IDG
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 IBMで標準とオープンソースを担当するボブ・スーター副社長は、マサチューセッツ州がOpenDocumentを採用するという提案を途中で断念するのではないかと心配しているようだった。「あなた方は正しい決断をした。後戻りしてはいけない」とスーター氏は討論会の中で何度か繰り返した。さらに同氏は、将来必要とされるのは「真に優れた1つのドキュメント標準」であり、複数の標準ではない、と付け加えた(関連記事)

 Microsoftのイェーツ氏によると、OpenDocumentとOpen XMLは、大きく異なるデザインコンセプトをベースとするという。「いつか将来、両者は融合するだろう」とイェーツ氏は語った。しかし短期的には、プロプライエタリなドキュメントからOpen XMLベースのフォーマットへの移行期間は「厄介で複雑な」状況になるだろう、と同氏は付け加えた。「標準同士の競争は非常に良いことだと、われわれは考えている」

 「われわれはOpenDocumentに対して宗教的に反対するつもりはない。われわれはOpen XMLへの取り組みに非常に強くフォーカスしているのだ」(イェーツ氏)

 マサチューセッツ州のクインCIOによると、同州の技術環境は極めて異種混在型だとしている。技術に関して同氏がソフトウェアベンダーに期待しているのは、Legoブロックのようなものだという。「Legoブロックは色や形もさまざまだが、どれでも互いにぴったりとはまり、また容易に切り離すことができる」とクイン氏は話す。

 クイン氏は、もう1つの分かりやすい例えとして、出生証明書を取り出し、これを透明のフォルダに入れてみせた。OpenDocumentフォーマットを利用することでアクセスが容易になることを示そうとしたのである。同氏は次に、証明書を茶色の封筒に入れた。プロプライエタリなソフトウェアを使用すれば、同じドキュメントでもアクセスが困難になることを示すためである。

 また同氏は、障害を持った人々が、OpenDocumentと現在利用しているコンピュータソフトウェアとの間に互換性がないという懸念を表明していることにも言及し、「われわれはだれの権利も奪うつもりはない」と述べた。マサチューセッツ州では、アクセシビリティ問題に対処するために、6ページにわたる覚書を作成中だとしている。

 「2007年1月1日までにアクセシビリティ問題を解決できなければ、期日を延期するつもりだ」とクイン氏は語った。さらに同氏は、「2007年初頭にOpenDocumentに移行できる可能性がどのくらいあるかについては、2006年1〜3月期の段階である程度はっきりするだろう」と付け加えた。

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