日立電サが物理セキュリティ監視システムを強化、ATM盗撮カメラも検出

日立電子サービスは1月20日より、ATM盗撮カメラの検知も可能な物理セキュリティ管理/監視システム「Webvisor III」の販売を開始する。

» 2006年01月16日 19時51分 公開
[ITmedia]

 日立電子サービスは1月20日より、ATM盗撮カメラの検知も可能な物理セキュリティマネジメントシステム「Webvisor III」の販売を開始する。

 Webvisorは、画像監視のほか、ICカードや静脈認証を組み合わせた入退室管理システム、サーバラック監視システムなど、さまざまな物理セキュリティ機構から情報を収集し、統合的に監視する管理システム。日立ソリューションサポートセンタによる24時間365日体制でのリモート監視も可能だ。

 新バージョンとなるWebvisor IIIでは、企業本社やデータセンターの監視だけでなく、全国各地に多数の店舗を展開する金融機関向けの機能を強化した。実際に被害が生じているATM盗撮犯罪を防ぐため、店舗やロッカールーム、公共施設などに不正に設置された無線カメラを自動的に検知する機能が搭載されている。この情報を監視カメラの画像と連動させ、ネットワーク経由で管理者にアラームを通知することが可能だ。

 また、複数の拠点で記録した画像データをネットワーク経由で収集、管理する「映像集中管理システム」が追加された。画像認識機能も強化され、対象の動き/静止を検知したり、自動追尾を行ったり、入退室管理システムと連携して共連れ入室を防止するといったことも可能だ。

 さらに、画像監視に加え、音声による双方向通信機能も搭載した。音声による詳細な状況判断を行えるほか、センター側から警告を発することもできる。

 価格は、100拠点対応の場合で、映像集中管理機能はセンター側が3000万円から、店舗側は1店舗当たり100万円から。無線カメラ検知機能はセンター側が120万円から、店舗側は1店舗当たり60万円から。日立電子サービスでは初年度50億円の売り上げを見込むという。

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