インタビュー
» 2006年01月24日 08時30分 公開

EAの生みの親、ザックマン氏語る構造改革としての2007年問題(2/3 ページ)

[聞き手:怒賀新也,ITmedia]

日本企業における「全体最適」

ITmedia EAを用いて情報システムを構築する際に、全体最適の視点で行うことが難しい傾向が日本企業にあります。米国ではいかがでしょうか。

ザックマン それは特に、日本企業に限ったことではありません。全体最適の視点でシステムを構築できないといった不効率性は、日本企業に限らず、どこの企業にもあるものです。「全体最適」を定義することは難しいものです。それを実現するために、エンタープライズを著述的に表現するわけです。

 そのときに、われわれが考えるべきことは、単に将来の環境を予知するだけでなく、現在自分たちが持っている構造を使い、その質を高めていくことです。それによって、将来の情報システムへのニーズに備えることができるのです。そして、それを実現するためには、アーキテクチャが先にあるべきなわけです。

愛車はHondaのAcura(日本名は“レジェンド”)というザックマン氏

ITmedia 日本の製造業におけるシステム開発においてよく言われることとして、工場の意向が強すぎて、なかなかトップダウンで構築できないといった意見があります。

ザックマン それは、必ずしも理にかなった、裏付けのある話ではないと思います。先ほども言ったように、エンタープライズのあり方というものは、複雑な製造工程を持つ「ものづくり」と本質的に一致する部分が多いと考えています。その意味で、日本企業は、自動車、カメラ、PCなど、素晴らしいものをつくっています。高い品質のエンジニアリング技術を持つ日本企業が、エンタープライズのアーキテクチャをうまく構築できないということはあり得ないと考えています。

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