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» 2006年01月27日 08時00分 公開

SAPが長期計画を披露 (1/2)

SAPは2005年の収支を発表するとともに、パートナーネットワークの強化も含めた向こう4年間のロードマップを発表した。

[Renee Boucher Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 SAPは、収支報告のテレカンファレンスにしては異例とも思えるほどの熱意を込めて、2006年ならびに向こう4年間の計画を発表した。

 1月25日に行われた第4四半期および2005年通期の収支発表のテレカンファレンスの中で、SAPは2010に向けた目標を明らかにした。それによると、「アプローチ可能な市場」を増やすことによって、2010年までに利益を4倍に拡大するという。そのうちの50%は、新製品の投入を通じて獲得するとしている。

 ドイツのバルドルフに本社を置くSAPのヘニング・カガーマンCEOは、「10万社の顧客の確保を目標としており、受注の40〜45%は市場から獲得するつもりだ。利益率の高い新たな収益源も開拓する」と語った。

 その一方でSAPは、2007年に完成予定のEnterprise Services Architecture(ESA)によってソフトウェア開発を「工業化」する計画だ、とカガーマン氏は話す。これにより、多様な製品を低コストで開発できるようになるという。

 SAPにとって、プラットフォーム市場は比較的新しい分野である。同社は2003年、ESA戦略およびその基盤となる「NetWeaver」技術スタックを発表してインフラ市場に参入した。

 SAPはNetWeaverによって競争力を強化し、アプリケーション分野のみならず、ミドルウェア分野(アプリケーション開発分野を含む)でも、Oracle、Microsoft、IBMなどのベンダーと対抗している。なおアプリケーション分野は、コンポーネント型アプリケーションやSOA(サービス指向アーキテクチャ)への移行が進む中、サービス分野と一体化しつつある。

 アプリケーションのコンポーネント化、およびその基盤となるサービスベースのインフラの構築という点に関して、SAP、Oracle、Microsoftがいずれも同じ方向を進んでいるのは偶然ではない。

 最大の違いは、Oracleの「Fusion Applications」およびMicrosoftの「Dynamics」と比べるとSAPが約2年リードしている点だ。FusionとDynamicsはいずれも2008年に完成する見込みだ。

 SAPの収支報告の数字も文句のつけようがない。

 同社の2005年のソフトウェア収入は前年比18%の増加となり、第4四半期のソフトウェア収入も18%贈となった。

 SAPとOracleの競争の主戦場である北米でも、SAPのソフトウェアの売り上げは31%増加し、初めて10億ドルの大台に達した。同地域でのSAPの総売上高は30億ドルだった。

 SAPのレオ・アポテカー執行取締役は、Oracleがこの1年間で12社の企業を買収したことに言及し、「競合他社は買収を進めているが、当社は今後も米国で明白なリーダーであり続ける」と述べた。

 今後戦いが繰り広げられるとみられるミドルウェアの分野では、SAPはこの1年間で、NetWeaverで5億ユーロを稼ぎ出した。これは同社のソフトウェア収入の6%に相当する。

 「このうち3分の1は、ほかのアプリケーションを含まない単体での売り上げだ」とカガーマン氏は話す。

 この1年間は圧倒的な勢いを示したSAPだが、同社が目指す2010の目標には、まだ到底及びそうにもない。

SAPのロードマップ

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