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» 2006年02月24日 17時41分 公開

DominoからWorkplaceへ、その先にIBMが見るものは

2月24日に東京で開催された「Workplace Forum」。Notes/Dominoのオープン化とJavaテクノロジーの融合。Workplaceには、企業内情報を生かし、配信するための認証やフロー、管理機能などがすべて盛り込まれている。

[木田佳克,ITmedia]

 Webサービスによって、Notes/Dominoの資産がSOAへとつながる。

 日本アイ・ビー・エムが2月24日に開催した「Workplace Forum」では、コラボレーション基盤が業務システムとつながり、さらにシステム間連携へと発展する「オンデマンド・ビジネス」が披露された(関連記事)

 IBMにおけるWorkplaceは、これまでのNotesのコラボレーション資産を生かし、WebとJavaのテクノロジー(WebSphere Portalなど)を連携させていくものだ。「Hannover」の発表が、さらに決定づけたことは記憶に新しい(関連記事)。Workplace Productsは(後述)、これまでのNotes/Dominoの可能性を拡充する製品群となり、現在、最も上のレイヤーに位置するソリューション「Workplace」が企業内ポータルとして経営から現場までをつなげる総称となっている。

 これまでのNotes/Dominoは、コラボレーションの基盤構築そのものにフォーカスしてきた。しかし、多くの企業でWebを介した業務が一般的となり、そしてここ数年、JavaやSOAなどの登場によってシステム間連携がいっそう重視されてきている。このような背景で、Notes/Dominoの資産は今後も生かされるのか? この疑問に対し、Workplaceが投入されたわけだ。

コラボレーションを基盤にインテグレーションが広がる

 これまでのコラボレーション基盤Notes/Dominoは、Workplaceの中でも健在だ。

 前述したインテグレーション基盤となるWorkplaceの各プロダクトを基として、これまでのNotesクライアントからのアクセス制限を超え、リッチクライアント、Webブラウザ、モバイル機器からのアクセスを可能とする。

 Workplace Forumで行われたセミナーの中では、Notes/Domino 7におけるWebサービス利用がレクチャーされた。

 従来までは、NotesクライアントによるNotes/Dominoサーバへアクセスと比較的手段が限定されていた。しかし、Notes/Domino 7のWebサービスサポートによって新たな可能性が見い出される。

 Notes/Domino 7では、Webサービスのプロバイダ機能を搭載することで、SOAPプロトコルのアクセスが可能になっている。Notes/DominoサーバがWebサービスのプロバイダとして機能する。これにより、Notesクライアントやブラウザでさえ使う必要性がなくなり、Javaや.NETアプリケーションなどで直接Notes/Dominoサーバのデータとアクセスすることが可能だ。

 この開発のために必要な言語は、従来からのLotusScript、またはJavaがサポートされている。Domino Designer 7では、エージェントによってWSDLが生成されるため、Webサービスに関する知識が浅くても容易なものだという。

 セミナー内では、ワークフロー情報にケータイでアクセスする事例として、Notes/Dominoサーバ上のカレンダーやスケジューラデータへのアクセス手段がデモされた。このデモでのサンプルソース、動作環境の詳細については、同社の開発者コミュニティー「IBM developerWorks」で公開されている(関連リンク)

 なお、3月2日には大阪で同「Workplace Forum」が開催される。

 前述した「Workplace Products」は、現在でも次のように多様なラインアップとなっており、適用範囲は企業内すべてへと広がっている。それぞれを簡単に要約しておこう。

  • IBM Workplace Term Collaboration 2.6

 部門、企業の壁を超えてチームコラボレーションを実現する。

  • IBM Workplace Documents 2.6

 文書アクセス権やコラボレーション機能を提供。

  • IBM Workplace Massaging 2.6

 Webベースのメールサーバ、カレンダー、アドレス帳機能を提供する。

  • IBM Workplace Collaborative Learning 2.6

 業務上で必要なヘルプデスクを実現。オンラインで受講することができる。

  • IBM Workplace Web Content Management 2.5

 テンプレートを用いてWebコンテンツ作成を支援。公開までのワークフローも担う。

  • IBM Workplace Managed Client 2.6

 サーバで管理されるリッチクライアントの実現。

  • IBM Workplace Designer 2.6

 Workplace Productsのコンポーネントを簡易開発できる。

  • IBM Workplace Services Express 2.5

 部門単位のチームコラボレーション環境を実現。1サーバで担う。

 なお、これらの製品をどのように組み合わせたらよいか分からない。そのような場合を想定し、次に挙げる2つのパッケージが用意されている。

  • IBM Workplace for Business Strategy Execution

 企業の目標、マイルストーン設定、個人の目標管理などを管理できる環境実現。

  • IBM Workplace for Business Control&Repotings

 SOX法(Sarbanes-Oxley Act:米国企業改革法)対応のパッケージ。内部統制整備・運用・評価の実施、ともなう文書化の支援環境の実現。

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