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» 2006年03月14日 17時29分 公開

MSとSunがWebサービスの相互運用性テストで協力

Microsoftは先週、第2回「Windows Communication Foundation Interop Plug-fest」を開催した。このイベントには少なくとも5名のSunの技術者が参加したという。

[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK

 Sun Microsystemsは先週、Webサービスの相互運用性の実現に向けたプロジェクト(コードネーム:Tango)をMicrosoftのキャンパスに持ち込んだ。両社はWebサービスの分野で協力できる部分を探るために会合を重ねており、今回の検証作業もその一環として行われた。

 Microsoftは先週、第2回「Windows Communication Foundation Interop Plug-fest」を開催した(Windows Communication Foundationは「Indigo」とも呼ばれる)。Sunのスタッフエンジニア、アルン・グプタ氏のブログによると、ワシントン州レドモンドにあるMicrosoftのキャンパスで3日間にわたって開かれたこのイベントには、少なくとも5名のSunの技術者が参加した。遠隔地からオンラインで参加したSunのスタッフもいた。

 昨年11月の第1回WFC Plug-festに参加したグプタ氏によると、先週のイベントの方が規模が大きく、内容も充実していたという。

 「WS-Addressing、MTOM(Message Transmission Optimization Mechanism)、Reliable Messaging、Schema、WSDL(Web Services Description Language)、Web Services Security 1.0、Metadata Exchangeのインプリメンテーションの相互運用性を検証した」とグプタ氏は述べている。

 「将来的に、これらのインプリメンテーションのソースコードは、Java Web Services Developer PackのバイナリおよびGlassFishで提供される」(同氏)

 WFC Plug-festに参加したSunの技術者、ハロルド・カー氏は、2月のブログ記事の中で、「Sun Java Web Services(JWS)の技術者とMicrosoft Windows Communication Foundation(WCF)の技術者が共同で、セキュリティ、リライアブルメッセージング、アトミックトランザクションなどのエンタープライズ機能の相互運用性を実現するための作業に取り組んでいる。Sunではこの取り組みを“Project Tango”と呼んでいる」と語っている。

 カー氏によると、相互運用性テストは「各種のWS-*規格を実装した上で、Plug-festsを開催し、1週間にわたって技術者たちが協力してこれらの規格のインプリメンテーションを検証する」という形で実施されるという。

 「検証の対象となるエンタープライズ機能は、4つの主要カテゴリーに分類される。これらは、メッセージング、メタデータ、セキュリティ、サービス品質である」とカー氏は説明する。さらに同氏はブログの中で、Sunはこれらすべてのカテゴリーにおいて、Webサービス標準を通じて相互運用性をサポートすると述べている。

 Microsoftでコネクテッドシステム標準を担当するプログラムマネジャー、ジョーゲン・テーリン氏は、WCF Plug-festへの参加を開発者に呼び掛けた文書の中で次のように述べている。

 「Windows Communication Foundation Interop Plug-festは不定期の公開フォーラムであり、各種のWebサービスプロトコルのインプリメンテーションを持っている企業は、コネクテッドシステムグループの技術者と一緒にMicrosoftのWindows Communication Foundation製品の次期バージョンを対象としたテストを行うことができる」

 Cape Clearの元チーフサイエンティスト/チーフサーバアーキテクトだったテーリン氏は、さらに以下のように記している。

 「このPlug-festイベントは、次のいずれかの分野でWindows Communication Foundation製品との相互運用性をテストするためのインプリメンテーションを持ち込める人であれば、だれでも自由に参加することができる。対象となる分野は、『SOAP1.1(Simple Object Access Protocol)、SOAP1.2、WS-Addressing 2004/08、MTOMの各プロトコルを用いた基本メッセージングシナリオ』『WS-Security 1.0、WS-Security 1.1、WS Secure Conversation 2005/02、WS-Trust 2005/02、Username Token Profile(1.0、1.1)、X509 Token Profile(1.0、1.1)、SAML Token Profile(1.0、1.1)、Kerberos Token Profile 1.1を用いたメッセージセキュリティシナリオ』『STS- Security Token Serviceシナリオ』『WS-RM 2005/02を用いたリライアブルメッセージング』『WS-AtomicTransactionおよびWS-Coordinationを用いたトランザクション』、一部のシナリオにはWS-PolicyおよびWS-MetadataExchangeも含まれる」

 Microsoftの.NET開発者グループのプロダクトマネジャー、ディーノ・キエザー氏はブログの中で、Plug-festについて次のように説明している。

 「Plug-festは、Webサービスアプリ/ツール、ならびにこれらのアプリ/ツールが利用するWebサービスライブラリを開発するさまざまな組織や企業が集うイベントである。WS-*標準はユビキタスな相互運用性の確立に向けた大きな第一歩となるものだが、この標準がもたらす恩恵を理解するためには、実際的な相互運用性検証作業が必要だ。Plug-festの狙いもそこにある。他社と同様、Microsoftも数年前からこういったイベントを主催してきた。この取り組みは今日、実用的な相互運用性という形で大きな成果をもたらしており、さらに今後は、トランザクション、セキュリティ、信頼性といった高次元のサービスの相互運用性の簡素化が期待される」

 一方、グプタ氏は、次のように述べている。

 「わたしはSunの代表として今回のイベントに参加した。JAX-WSA(Java API for XML Web Services Addressing)API/インプリメンテーションを使ったテストでは、100%の相互運用性を実現した。これはWS-Addressingクライアントを持っているベンダー(IBM、JBoss、Microsoft、WSO2)はすべて、要求された全機能についてSunのエンドポイントを呼び出すことができたことを意味する。単に“呼び出す”というのは控え目な表現だ。というのも、この検証では要求/応答メッセージに対する厳格なXPathベースのチェックに従い、非アノニマスのReplyToに対してすべてのメッセージ(全部で4つ)の受信を確認するとともに、要求/応答の参照パラメータやFaultToのデフォルトなどあらゆる機能をチェックするからだ」

 グプタ氏によると、SunがPlug-festで使用した技術はすべて、GlassFishをコンテナとして利用する予定だという。GlassFishは、Java Enterprise Edition 5プラットフォームの最新機能を実装するフリー/オープンソースアプリケーションサーバの開発を目指したSunのプロジェクト。

 「SunはWebサービスの相互運用性を非常に重視しており、今後もPlug-festに参加してIndigoとの相互運用性を実証する方針だ」(グプタ氏)

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