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» 2006年03月17日 07時00分 公開

モバイルでIMとVoIP通信を――LCS 2005と連携する無償クライアント (1/2)

Windows Mobile搭載デバイスからLive Communication Server 2005システムへのアクセスを可能にする新しいIM、および制限付きではあるがVoIPクライアントが提供される。

[Peter Pawlak,Directions on Microsoft]
Directions on Microsoft 日本語版

 新しいWindows Mobile搭載のSmartphoneおよびPocket PC Phoneから、Live Communications Server(LCS)2005システムのインスタントメッセージング(IM)およびプレゼンスサービスの利用を可能にする新しいクライアントが、間もなく企業ユーザーに向けて無償で提供される予定だ。これはCommunicator Mobileと呼ばれ、Windows Mobile 2003 Second EditionおよびWindows Mobile 5.0を搭載したデバイスを使用して、ほかのLCSユーザーとインスタントメッセージを交換できるようにする。また、場合によっては、PCやWindows MobileデバイスとのVoIP(Voice-over-IP)通話も可能だ。

 なお、この新たに提供されるCommunicator Mobileクライアントは、Windows MobileデバイスにプリインストールされているMSNメッセンジャークライアントとは無関係の製品である。

リアルタイムコミュニケーションのエリアを拡充

 Microsoftは、社内および企業間でのリアルタイムコミュニケーション(プレゼンス情報、IM、テレフォニー、VoIP、ビデオ、データ会議)を実現する自社製品の対応領域の拡充を進めている。同社は2005年に、インターネットユーザーおよびLCS 2005を導入している企業ユーザーに対して、セキュリティ機能を備え、ユーザー設定が可能なIMおよびプレゼンスサービスを提供している。また、LCS 2005対応のWebクライアントと新しいデスクトップクライアントであるOffice Communicator 2005をリリースしているほか、テレフォニー機能も追加している。LCS SP1、Communicator 2005、およびPBXへのゲートウェイを連携して運用することで、特定の電話番号への発呼や転送オプションの設定といったPBX機能のCommunicator 2005からの制御や、ほかのCommunicator 2005と公衆交換電話網(PSTN)上のユーザーとのVoIP通話を実現できるようになった。

 このテレフォニー機能により、PBXが管理する内線番号宛の着信通話を自動的に携帯電話に転送できるようになったが、Windows Mobile搭載デバイスにプリインストールされているIMクライアントのMSNメッセンジャーからのLCSシステムを介したインスタントメッセージの送受信やVoIP通話には対応していない。また、ユーザーがPCから離れると、Windows Mobile搭載デバイスからデータネットワークに接続していたとしても、LCSのプレゼンス状態はオフラインになってしまう。

 2006年4月半ばにリリースが予定されているCommunicator Mobileクライアントを導入すれば、この状況を変えることができる。同クライアントは、デスクトップ用のCommunicator 2005クライアントを基盤に開発され、SIP(Session Initiation Protocol)標準およびSIMPLE(SIP for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions)標準に対応する。ただし、Windows Mobile搭載デバイスの小型の画面とユーザーインタフェースに合うように調整されている。Windows Mobile搭載デバイスから社内のWi-Fiネットワークや公衆Wi-Fiネットワークまたは携帯電話網に接続している場合、ほかのメンバーのプレゼンスを確認したり、インスタントメッセージを交換できるようになる。また、LCSのシステムと他社のネットワークまたは公衆IMプロバイダ(AOL、Yahoo!、MSN)とが連携している場合は、Communicator Mobileを使って社外のIMメンバーともメッセージを交換できる。ただし、QWERTY配列ミニキーボードを搭載しているデバイスからIM通信を行う場合は、Communicator Mobileの双方向IM機能を使用するのが最も簡単で速いだろう。

 Communicator MobileをインストールしたWindows Mobile搭載デバイスでは、さまざまなアプリケーションからLCSを介して自動的に送られる重要イベントについての通知を受け取ることもできる。この機能を利用すれば、自動通知の有用性をかなり高めることができるだろう。通常、ユーザーはPCから離れる場合には携帯電話を持ち歩くし、このような自動通知は一方向のメッセージであるため、携帯デバイスにキーボードが搭載されていなくてもまったく問題がないからだ。

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