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» 2006年03月18日 00時00分 公開

運用管理ツールで何ができるのか:JP1に見る、運用管理で求められるもの (1/3)

代表的な運用管理ツールとしてまず挙げられるのが、日立製作所のJP1だ。このJP1がどのようにして生まれ、そして進化してきたのか、運用管理ツールとしてのコンセプトと構造、運用管理のためにJP1が備える機能のラインアップを見てみよう。

[ITmedia]

このコンテンツは、オンライン・ムック「運用管理ツールで何ができるのか」のコンテンツです。関連する記事はこちらでご覧になれます。


JP1の誕生と進化

 企業システムに求められる運用機能のニーズは、時代とともに高度化・複雑化している。それとともに、JP1の機能も強化されてきた。ここでは、JP1の誕生から現在まで進化の過程を追ってみよう。

JP1の誕生
 1994年、UNIX分散環境でバッチ業務の自動化を目的とした「ジョブ管理」が誕生した。その後C/Sシステムの普及によってネットワークが複雑になる中、JP1シリーズで「ソフトウェア配布」「ネットワーク管理」の各機能提供を開始。さらに、UNIXとWindowsが混在するマルチプラットフォームに対応する。

単体管理から統合運用管理へ
 1997年には、システム全体の統合管理を行うための製品を出荷。「ジョブ管理」「ソフトウェア配布」「ネットワーク管理」と合わせ「統合運用管理」としてより大規模なシステムにも対応可能となった。また、操作性の向上にも力を注いだ。

クライアントサーバからeビジネスへ
 2000年には本格的なeビジネス時代が到来。止められないシステムが急増する状況を背景に「セキュリティ管理」「アベイラビリティ管理」など新しい管理分野も取り入れ、幅広い統合運用管理ができる商品体系を確立した。

目的指向の運用管理
 Windows、Linux、UNIXサーバによるオープン環境だけではなく、小規模なスタンドアロン環境に対応した商品も投入。さらに、ユーティリティコンピューティングを現実のものとする大規模ブレードサーバの出現を先取りし、「ビジネス視点でのポリシーベース自律運用管理」を製品化した。

JP1のコンセプト

 ビジネス環境が激変するなか、企業が求めるITサービスには、企業戦略の変化に即応できる柔軟性と24時間365日変わることのないサービス品質が求められる。そのためにシステム自らが変化に反応する自律コンピューティングの実現が不可欠であり、以下の要件を満たす運用管理基盤が望まれている。

効率的なビジネス環境を維持
 システムを管理する「人」、利用する「人」に効率の良い運用環境を提供する。複雑な情報を可視化し、ビジネス視点で活用できる運用ポリシーに基づいたシステムを実現する。

止まらないビジネス環境の実現
 企業情報システムの稼働状況を監視するとともに、事前に障害の予兆を捉えてビジネス優先度の高いサービスにリソースを自動的に割り当てる。数々の高信頼機能でミッションクリティカルなシステムのノンストップ運用を支える。

安全なビジネス環境の実現
 一貫したセキュリティポリシーに基づくシステム運用を実現。システム上のIT機器やネットワークをきめ細かく管理し、ネットワーク内外に潜むさまざまな脅威から企業システムを守る。

 この要件を具体化し、システム運用の負荷を大幅に削減するとともに、ITサービスの品質を高め、顧客のROI(Return on Investment)向上にも大きく貢献することが統合システム運用管理の使命である。品質の高いサービス提供を確実なものとする、つまり「Service Quality Management」がJP1のコンセプトである。

JP1のコンセプト
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