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» 2006年04月03日 07時00分 公開

Oracleでサービスレベルを管理しよう運用管理ツールで何ができるのか(1/5 ページ)

Oracle Enterprise Manager 10gでは、サービスレベル管理機能を用いてシステムの運用管理を行うことで、サービスのレスポンスタイムや提供時間など、利用者に対するサービスレベルの維持/向上が可能となる。ここでは、このサービスレベル管理の実際を紹介し、どのようにシステムの運用管理を行うのかを見てみよう。

[ITmedia]

このコンテンツは、オンライン・ムック「運用管理ツールで何ができるのか」のコンテンツです。関連する記事はこちらでご覧になれます。


サービスレベル管理の概念

 従来のシステム管理は、データベース管理者がデータベースを管理し、アプリケーション管理者がアプリケーションサーバを管理するといったように、個別のシステムコンポーネントごとに行われており、「システム管理」というよりは「サーバ管理」というようなものであった。しかし、システムが複雑になるにつれ、それぞれを管理するだけでは何らかの問題が発生した際に対応しきれなくなってきた。そこで、コンポーネントごとに管理するだけではなく、サービスを提供するうえで必要となるさまざまな種類のコンポーネントを一元管理する視点が必要となった(図1)。

図1 EM 10gによる管理の概念

 Oracle Enterprise Manager 10g(EM 10g)の管理対象には、ホスト、データベース、アプリケーションサーバといった従来からあるターゲットタイプのほかに、サービス、システム、Webアプリケーション、グループといったターゲットタイプがある。ホスト、データベース、アプリケーションサーバといった個別の監視対象は、図1の赤い矢印の視点から監視を行っていることになる。サービス、システム、Webアプリケーションは、図1の青い矢印、すなわちエンドユーザーが実際に使うサービスからの視点で、関連のあるシステムコンポーネントを一元的に管理するものになる。

 EM 10gでは、「システム」とは関連性があるコンポーネントの集合を指す。関連性とは、例えばあるサービスを構成するコンポーネントの集合であるとか、同じ共有ディスクを使用しているなど、何でも構わない(図1では例としてWebアプリケーションを構成するアプリケーションサーバ、データベース、ストレージをまとめてシステムを表している)。このシステムの上でCRM、ERP、電子メールなどのサービスが実行される。

 サービスを実現するためにどのようなシステムが使われているかを定義しておくことで、サービスに何らかの問題が発生した場合、構成するシステムの状況へドリルダウンし、システムに含まれるコンポーネントのどこに原因があるのかが分析できる。さらに、システム運用管理ツールとしてのOracle Enterprise Managerで紹介したように、Oracle Database 10gの自己診断機能と連携したチューニングアドバイザにより、データベースのボトルネックを簡単に解消できる。

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