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» 2006年04月06日 14時35分 公開

「ベンダーの囲い込みと異常なカスタマイズがコスト格差の原因」――総務省激変! 地方自治体の現実(3/3 ページ)

[丸山隆平,ITmedia]
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自治体間のコスト格差を生む2つの要因

ITmedia コストの削減は大きな課題ですが、どのように考えられていますか。

牧 2005年度末に行った情報システム関連経費の全国調査でも、同規模の自治体で同じようなシステムを導入しているのに数倍のコスト格差が出ているケースがあった。この原因としては、ベンダーの囲い込みと、過剰なカスタマイズの2点が挙げられる。

 ベンダーの囲い込みについては、本来、システム更新時には技術の進歩があるわけだから、機能が向上するのは当然として、価格も下がるのが道理だ。ところが自治体側が良く理解していないと「機能はアップしますが、価格は今まで通りでよいです」というベンダーの誘いに簡単に乗ってしまう。技術革新は劇的であり、同じ業務をこなすだけの情報システムなら価格が2割、3割下がって当然なのにだ。

 もう1つの過剰なカスタマイズについては、自治体の職員がどっちを向いて仕事をしているかが問題の背景にある。よく「旧来のシステムと同じような画面が出るように」「これまでと同じ感覚で仕事ができるように」といった仕様があるが、こうした要望を聞いていたら、相当なカスタマイズが必要となり、修正も大変になる。本来なら住民向けに充当すべき予算が、内部に向かってしまっている。

ITmedia 地域の活性化にITはどう役立ちますか?

牧 地域を担う人材が能力を十分に発揮できるよう、また小さくてもキラリと光る地域企業が活躍できるような環境の形成に配慮すべきだ。ブロードバンド環境の整備や共同アウトソーシングによる地域企業にも開かれた電子自治体システムの構築など、地方自治体の果たす役割は大きい。

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