Linspire、無料版Linux「Freespire」提供へ

Freespireはユーザーが100%オープンソースのバージョンか、プロプライエタリソフトを含むバージョンのどちらをダウンロードするかを選べる点で独特だ。

» 2006年04月25日 16時45分 公開
[ITmedia]

 Linuxディストリビューターの米Linspireが4月24日、無料版デスクトップ向けLinux「Freespire」を発表した。

 Freespireはwww.freespire.orgでコミュニティープロジェクトが進められており、8月に最初のβ版がリリースされる予定だ。このOSはユーザーが100%オープンソースのバージョンか、プロプライエタリソフトを含むバージョンのどちらをダウンロードするかを選べる点で独特だとLinspireのCEO(最高経営責任者)のケビン・カーモニー氏は説明している。

 同氏は、Linuxが一部ユーザーに受け入れられない理由の1つは、一部のハード、ファイルタイプ、マルチメディアフォーマットがネイティブサポートされていない点にあると指摘、Freespireはプロプライエタリなドライバやソフトを選択肢として提供することでこの問題に対処していると主張する。同OSではMP3、DVD、Windows Media、QuickTime、Java、Flash、Real、ATIドライバ、NVIDIAドライバ、Adobe Reader、サードパーティのフォントなどのサポートを提供するという。

 Freespireプロジェクトの一環として、Linspireは同社のワンクリックでソフトをダウンロードしてインストールできる技術「Click and Run(CNR)」をオープンソース化する。

 多くのプロプライエタリなコーデックやドライバ、ソフトはFreespireのコードとともに提供されるが、比較的高いライセンス料が必要なものはCNRを介して購入しなければならないと同社は説明している。

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