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» 2006年05月25日 08時15分 公開

企業のコンピューティングを変える「ビジネスウェブ」――SalesforceベニオフCEOInformatica World 2006

Informatica World 2006では、米Salesforceのマーク・ベニオフCEOが駆け付け、基調講演を行った。Informaticaは、SalesforceのアプリケーションのデータとERPやカスタムアプリケーションなど企業内の情報を統合する「PowerCenter Connect for salesforce.com」を発表している。

[堀哲也,ITmedia]

 米Informaticaは米国時間5月23日、Salesforce.comのアプリケーションのデータとERPやカスタムアプリケーションなど企業内に存在する情報とを統合・同期する「PowerCenter Connect for salesforce.com」を発表し、Salesforce.comから「AppExchange」の認定を受けたという。それを受け、米サンフランシスコで開催している「Informatica World 2006」には、米Salesforce.comのマーク・ベニオフCEOが駆け付け、ソフトウェアの将来と題した基調講演を行った。

マーク・ベニオフCEO 米Salesforce.comのマーク・ベニオフCEO

 「まずはここから始めようか。あの有名なMicrosoftのビル・ゲイツ会長もナンバーワンのイノベーティブな活動はソフトウェアサービスにあると言っている」――ベニオフ氏はこう話を切り出し、笑いを誘いながら公演をスタートした。

 現在、業界としての大きな動きとしてとらえなければならないのは、コンシューマーが毎日Google、Yahoo、eBayなどをソフトウェアのプラットフォームとして活用しているということだという。ベニオフ氏は「コンシューマーの世界では次々と登場する新しいテクノロジーがソフトウェアの将来を形作っている。ビジネスアプリケーションもコンシューマーウェブのようにならないはずはない」と、現在の企業が旧来のテクノロジーを活用していると指摘した。

 しかし、確実にビジネスの世界でもコンシューマーウェブにあたるビジネスウェブが立ち上がろうとしているという。Salesforceは、これらのアイデアを取り込んだビジネスアプリケーションのプラットフォームだと表現、salesforceのデータベースと連動し、顧客の位置をGoogle Mapsの地図上に表示させたり、Skypeとの連携などのデモを行い、同社が2005年に発表した「AppExchange」のパートナーアプリケーションを紹介してみせた。

ソフトウェアの将来

ソフトウェアの将来 ベニオフ氏が挙げた「ソフトウェアの将来(the future of software)」の10個のアイデア

 同氏が話すソフトウェアの将来とは、10個のアイデアで成り立っている。シェアードシステムのメリットをはじめ、メタカスタマイゼーション、複数のWebサービスアプリケーションを合わせることで新しいソフトウェアや価値を生み出せること――などだ。

 また基調講演の中では、あらゆるソフトウェア企業が「Microsoft Office」と厳しい競合を強いられているが、インターネットにはExcelに代わるクライアントソフトを必要とせず、シェアリングモデルによるコラボレーションやドキュメントレポジトリとして活用できる「パワフルな」オンラインサービスがあると、次々に紹介。これらはofficeアプリケーションに打ち勝てるだろうとした。

 ちなみにベニオフ氏は、Wordに代わるものとして「Writely」、Excelに代わるスプレッドシートには「iRows」「Num Sum」を具体的に挙げて示した。

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