仮想化、運用管理、そしてメイド――今年のLinuxWorld Expo/Tokyo 2006(2/2 ページ)

» 2006年06月01日 22時03分 公開
[西尾泰三,ITmedia]
前のページへ 1|2       

LinuxWorld会場にメイド? その理由

 入り口をくぐるとデルと日本IBMのブースが目に入るため、いつも通り堅い印象を受けるLinuxWorldだが、ちょっとしたサプライズも用意されている。それは、デルのブースの奥にあるフォスターネットのブースである。なんとここでは、メイド姿の女性がキャンペーンガールとして活動し、LinuxWorldに華やかさを添えている。

メイドさん メイドさんたち。会場でひときわ目立つ。メイドばかりが注目されがちかと思いきや、C2B自体に注目して足を止める企業も多いようだ

 同社では、グループウェアとソーシャルネットワークサービス(SNS)を組み合わせた「C2B」サービスを提供している。いわば、サイボウズにmixiのインタフェースを載せた格好だ。C2BがB2Cの逆であることからも連想されるように、会社や学校といった組織・集団の枠を越え、プロジェクトやコミュニティーを作り、そこからビジネスを生みだそうという発想から生まれたサービスである。

C2B C2Bのサイト。mixiのインタフェースに近いが、提供されている機能はグループウェア。PHPで記述されている

 mixiが主にエンターテインメント性を重視し、広告モデルに重きを置いているのに比べると、C2Bはコミュニティーの成果物をビジネスへどうつなげるかに重きを置いたSNSと言えるが、現状では単にコラボレーションスペースを提供しているだけで、ビジネスへつなげるための全体像が描けていない感もある。フォスターネット戦略企画部マネジャーの石川大介氏は、こうした課題を認めつつも、同社の本業である転職支援業などとのシナジー効果により、早期に成果を出したいと語る。なお、現時点では紹介制ではなく、誰でも登録可能となっている。


 革新的な技術を披露する場ではなく、現実に即したソリューションが並ぶ今回のLinuxWorld。しかしブースをくまなく回ると、上述のメイドのような発見もある。明日は大手ベンダーのブースなどを紹介しよう。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ