2006年のWinHECの参加者が持ち帰ったもので、最も価値のあるアイテムは、Longhorn ServerおよびVistaのβ版を収めたDVDだった。同社は、今後2年をかけて両プラットフォームを支援するよう強く呼びかけている。
Microsoftが2006年5月にシアトルで開催したパートナー、メーカー、ISVを対象とする年次イベントWindows Hardware Engineering Conference(WinHEC)では、今後2年をかけて同社のプラットフォームを支援するよう強く呼びかけた。また、同イベントに合わせてWindows Server、WindowsデスクトップOS、Officeのβ2がリリースされている。
次世代のMicrosoftのWindowsサーバには、デスクトップクライアントのVistaを取り巻くニュースや議論によって暗い影が投げ掛けられているが、今回のWinHECではいくつかLonghorn Serverの機能が披露された。その中で注目されるのは、Longhorn Serverのアドオンとしてリリースが計画されている仮想化機能である。
Longhorn Serverに組み込まれるハイパーバイザーは、システム上の仮想マシン(VM)を管理するテクノロジーであり、次のような機能を備えている。
Longhorn Serverの今後のβにはハイパーバイザーが実装される予定だが、最終リリースはLonghorn Serverの正式版のリリースから約6カ月後になる見込みだ。
また、新しいターミナルサービステクノロジーのデモも行われた。新しいサービスでは、Longhorn Serverのターミナルセッションで実行されている特定のアプリケーションにブラウザからアクセスできるようになる。たとえば、会社のデータベースは容易にローカルにコピーできないことが考えられる。このような場合に、ブラウザを使用して会社のデータベースに安全にアクセスできるようになる。
Vistaの主要機能のほとんどは既に周知されており、目新しい発表はなかった。新しい話題としては、Windows Rallyなど一部の機能に新しい名称が付けられたことと、高圧縮でも高画質を維持できるという新しいデジタルイメージングフォーマットのWindows Media Photo(WMP)のバージョン1.0がリリースされたことだ。WMPは、2005年のWinHECで発表された新しいデジタル画像および文書フォーマットのXML Paper Specification(XPS)に組み込まれる予定である。WMPはVistaと同時にリリースされる予定だが、同技術が市場で成功を収められるかどうかは、ISVやハードウェアメーカーが同技術とそのライセンス条項を受け入れる速度にかかっている。
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