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» 2006年06月14日 20時07分 公開

躍進を遂げるJBoss (1/3)

JBossの創立者であり、現在はRed HatのJBoss部門上級副社長を務めているマーク・フルーリ氏は「JBoss World」に出席し、今後も企業によるオープンソースミドルウェア利用の促進にリーダーシップを発揮していくつもりだと明言した。

[eWEEK]
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 「プロフェッショナルのためのオープンソース」戦略を標榜する企業の先頭に立ってきたJBossは今や、諸般の通過儀礼を乗り越え、Red Hatの一部門として成熟期に入りつつある。

 JBossの創立者であり、現在はRed HatのJBoss部門上級副社長を務めているマーク・フルーリ氏は、現地で開催されている「JBoss World」カンファレンスに出席し、Red Hat傘下における同社の事業体制はすでに整っており、今後も企業によるオープンソースミドルウェア利用の促進にリーダーシップを発揮していくつもりだと明言した。

 同氏はイベント中に行った記者会見で、「買収契約はすでに完了し、金銭の授受も済んだ」と話している。なおJBoss Worldは、6月15日まで開催される予定だ。

 Red HatによるJBossの買収は、6月5日にすべての作業が完了した。従って、Red Hatの一部門としてのJBossが主催するJBoss Worldは、今回が初めてのものとなる。フルーリ氏およびその配下の多数のプロジェクトリーダーや、Red Hatの幹部らは、両社は「完璧な相性」で結ばれていると口をそろえた。

 このほかにもJBossは、オープンソース戦略を擁してシステム管理分野に参入する計画や、「JBoss Seam」フレームワークの一般提供、SAAS(software-as-a-service:サービスとしてのソフトウェア)アプリケーション向けの新たな認定制度などについても、同カンファレンスで発表した。

 フルーリ氏によれば、JBossは同社のオープン管理プラットフォームを普及させるために、「JBoss Operations Network(ON)」の中核的なシステム管理エージェントをオープンソース化していく意向だという。

 また、JBossはオープンエージェントを推進するオープンソース戦略を進め、開発コミュニティーを形成して、同社の管理プラットフォームの浸透を図ると、フルーリ氏は述べている。

 「われわれは、『JBoss Management Network』の複数のエージェントから、オープンソース化を進めていくつもりだ。まずはエージェントのアーキテクチャを、次にディストリビューションモデルをオープンソース化する」(フルーリ氏)

 さらに同社は、「Nagios」エージェントのサポートにも取り組むという。Nagiosは、オープンソース管理分野の有力なプロジェクトだ。「オープンソースのNagiosを軸に、エージェントの開発コミュニティーを作っていこうと考えている」(フルーリ氏)

 フルーリ氏は、JBossのこうしたオープンソースエンタープライズマネジメント戦略は、顧客がITインフラストラクチャを管理するうえで重要な役割を果たすと主張している。

 一方、JBossの製品マネジメントディレクター、リッチ・フリードマン氏は、「今日のJBoss ONを利用することで、われわれの顧客はみずからのJavaおよびJEMS(JBoss Enterprise Middleware Suite)ベースアプリケーションを綿密に管理したり、監視したりできるようになっている。このJBoss ONをオープンソース化すれば、プラットフォームやミドルウェア全体に適用可能な、汎用性の高いエンタープライズマネジメントソリューションが生まれるだろう。エージェントを中心としたJBossのオープンソース化戦略が、あらゆる管理システムと連係できるシームレスなマネジメント環境を実現し、顧客に幅広い選択肢を提供することになる」と、声明の中で述べた。

 さらにフルーリ氏は、将来的にはJBoss ONと「Red Hat Network」が統合され、「Red Hat Enterprise Linux」およびJEMSのユーザーを対象とする、統一的な管理プラットフォームが構築される見込みであることを明らかにした。

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