理化学研究所と日本SGI、インテルは、理論ピーク性能で1ペタFLOPSを実現する分子動力学シミュレーション専用コンピュータシステム「MDGRAPE-3」の構築に成功した。
独立行政法人理化学研究所と日本SGI、インテルは6月19日、理論ピーク性能で1ペタFLOPSを実現する分子動力学シミュレーション専用コンピュータシステム「MDGRAPE-3」の構築に成功したことを明らかにした。
同システムは、理研の開発した分子動力学シミュレーション専用LSIチップ「MDGRAPE-3チップ」を24個搭載したユニット201台に、インテルのXeon5000番台コアを256個搭載した並列サーバ64台、Xeon 3.2GHzコアを74個搭載した並列サーバ37台を接続している。
同システムでは、TOP500リストの基準となる「Linpackベンチマーク」を実行できないため、性能を直接比較することはできないが、理論ピーク性能で1ペタFLOPSというのは、スーパーコンピュータの性能ランキング「TOP500」リストと比べると、現在第1位にランクされている「IBM BlueGene/L」の約3倍に相当する。
今後、Xeon 5100番台(開発コード名:Woodcrest)への移行を予定しており、現在、検証作業を行っているという。
同システムは、6月24日に理研横浜研究所が一般公開される際に公開予定。
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