千手ファミリーの提供するトータル運用管理ソリューション(3/3 ページ)

» 2006年07月14日 21時33分 公開
[ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

Smart Enterprise Navigatorによる警告メッセージの集約で適切な対応を

 システムに障害が発生した場合、運用管理者の元には膨大なメッセージが集まる。この膨大なメッセージから障害の解決に必要なメッセージを抽出するのに時間がかかり、障害対策が遅れてしまうケースも多い。「Smart Enterprise Navigator(SEN)」は、これらのメッセージを集約し、適切に判断してから運用管理者へ通達するフィルタリング機能を搭載している。

 これまでは、その重要性を人間が判断し、メッセージを切り分けていたが、、ツールによりルール化してフィルタリングし、必要なメッセージだけを表示するというものだ。人間が介在することで発生するミスもなくなるので、業務効率のアップも期待できる。

 さらにSENはeXsenjuだけでなくJP1、Tivoli、OpenViewなどさまざまなツールに対応しており、複数の運用管理ツールが導入された環境においても、メッセージを集約管理できる。

SENによるメッセージ監視画面

インシデント管理データベース「CONTACT CAFE」でサービスデスクを実現

 現在のシステム運用管理を考える際の指針となっているのがITILである。ITILの示す指針の1つに、システムを使用するユーザーを支援するサービスサポートに関する項目がある。CONTACT CAFEはサービスサポートに必要なインシデント管理機能を持つデータベースツールである。ユーザーからの障害問い合わせに対してその内容を登録し、詳細な情報を記録するインシデント管理機能のほか、インシデントの原因になる障害(問題)の状況と原因を管理する「問題管理」、さらにシステムの変更状況などの管理を行う「変更管理」でサービスデスク業務を支援している。

 インシデント管理では発生したインシデントを登録するだけでなく、過去のインシデントの検索やその経過管理、FAQや既知の問題との連携など、ユーザーからの問い合わせに対しての回答を支援する機能がある。

 さらにインシデントの原因となるシステムの障害の情報を管理する問題管理機能では、インシデント管理と連動して情報を登録し開発者と情報を共有したり、SENと連携し、システム側からの障害情報なども参照したりできるようになっている。

 また、システムの変更履歴を管理する変更管理では、システムの変更情報を登録することで、システムの変更に起因するインシデントの発生などに対してすばやく対応できるようになっている。

分かりやすく、人が操作しやすいインシデント管理画面

 現在、ITILや日本版SOX法対応など、システムの運用管理は従来のサーバ管理やジョブ管理だけでなく、その周辺のユーザーに対するサポートやセキュリティ管理などまでを考慮する必要が生じている。NRIデータサービスでは、これらの製品を核としてITILガイドラインに即した運用管理ソリューションを実現するSSMF(Senju Service Management Framework)などのソリューションも提供し、トータルでの運用管理環境の構築をサポートしている。

前のページへ 1|2|3       

Copyright© 2010 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ