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» 2006年07月25日 08時00分 公開

Web2.0でビジネスはどう変わるか ― その4:Web2.0型サービス:日本ユニシスのGPS画像マッピングソリューション「actlogPOM(P)」

Web2.0は企業のビジネスモデル、マーケティング、情報システム戦略にどのような変化をもたらすのか。専門家の見方を紹介しながら、可能性と課題の両面から考察する。今回はWeb2.0型サービスの中から、日本ユニシスのGPS画像マッピングソリューションを紹介する。

[ロビンソン,ITmedia]

 actlogPOM(P)(以下、アクトログポンプ、注1)は、携帯電話のGPS機能とカメラ機能、メール機能と、PCのリッチクライアント技術を組み合わせ、ユーザーが撮影した画像と位置情報をWeb地図上に自動的に配置・表示・管理するソフトウェアである。Web2.0型ソリューションと位置付ける日本ユニシスでは、アクトログポンプの基本機能をベースに、利用シーン・適用分野にマッチしたシステム構築を実現するSIサービスとして提供する考えだ。

日本ユニシス 総合技術研究所ITソリューション部データサイエンスイニシアティブ グループマネージャー 河田慶三氏(左)と雑賀政年氏

東大の学生が開発したシステム

 アクトログポンプは、日本ユニシスの雑賀政年氏が2003年の東京大学大学院修士課程時代に、数人の仲間たちとともに作ったシステムがベースになっている。同社に入社後、このシステムが社内で話題となり、具体的な事業化がスタートした。

 このソリューションでは、画像を空間軸と時間軸で管理し、いつ、どこで、何を撮影したか、一目でわかるユーザーインタフェースを提供する。ユーザーが撮影した写真をWeb地図上に自動的に配置する機能や、画像の公開/非公開設定、コメント編集などの設定が可能なプロパティ管理機能も持ち、他システムとの連携機能のインタフェースは、XMLのWebサービスで実装している。さらに、使用するブログを事前登録することにより、画像を外部のブログに送付することも可能だ。

 Web地図画面はフラッシュで表示。撮影時刻順でサムネイルが配置され、GPSの位置情報を元に撮影場所を地図上にマッピングする。また、他のユーザーが撮影した画像の情報の共有も可能となっている。

 同社では、このソリューションをコンシューマのフォトアルバムとしての利用のほか、防災や報道関連、観光サイトやグルメ情報の作成、作業現場の状況報告作業などの利用シーンを想定しているという。

Web2.0の利便性を世の中に広めていきたい

 同社の河田慶三氏は「集合知の利用と参加型のアーキテクチャとして、また単一デバイスの枠を超えたソフトウェアで、リッチなユーザーインタフェースを備えていることからも、アクトログポンプはWeb2.0的ソリューションとしての要素を備えていると言えます」と解説する。とはいえ、一般の企業においては、その概念はまだまだ浸透していないのが現実だ。「そのためにもモジュール化したライブラリ群を充実させ、各業界にカスタマイズさせることで、Web2.0の利便性を世の中に広めていきたいと考えています」(河田氏)

 また、雑賀氏は「画像共有によって新たな発見ができ、それが個人の活動にフィードバックされていけば、非常に面白い世界が広がるのではないかと思います。今後はAPIの公開や検索機能の強化も視野に入れ、より多くの方々に使っていただくための開発を進めます」と展望を語る。

注1:actlogPOM(P):actlog Photo on Map(Portable)。有限会社assistantが持つ独立行政法人情報処理推進機構の「平成15年度IPA未踏ソフトウェア創造事業採択案件」をベースに開発。Actlogとは、ブログに対抗して作った造語。バーチャルなブログに対し、ユーザーが外に出てリアルな活動した結果を共有する意味がある。

actlogPOM(P)の画像イメージ

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