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» 2006年07月25日 17時32分 公開

BMCソフトが構成管理ツールを発表、「日立、NECと競争する気ない」

BMCソフトウェアはクライアント構成管理ツール「BMC Configration Management」を8月4日より出荷する。マルチプラットフォームに対応し、ディレクトリと連動したポリシーベースのソフトウェア配布が可能なことが競合製品に対する優位点だという。

[堀見誠司,ITmedia]

 BMCソフトウェアは7月25日、クライアント構成(インベントリ)管理ツール「BMC Configuration Management」(BMC CM)を発表した。製品は8月4日から出荷開始される。

 BMC CMは、クライアント端末のインベントリ情報収集・管理やパッチ、アプリケーションの自動配布を行うツール。同社が2004年に買収した米Marimbaの製品がベースとなっている。データベースを管理するソフトをサーバに、チューナーと呼ばれるJavaエージェントをクライアントにそれぞれ導入してインベントリ管理を行う。大きな特徴は、ディレクトリサーバと連携したルールベースのソフトウェア配布が可能な点と、配布時のコントロールが柔軟な点。

BMC Configuration Management

 BMC CMでは、Active Directory、ADAM(Active Directory Application Mode)、Sun Java System Directory Serverといったディレクトリと同期して、ディレクトリ内のOU(組織)、ユーザー属性の情報を基に、営業部、経理部など部署・グループごとに必要なだけのアプリケーションやパッチを配布することができる。また、配布用にソフトをイメージ化したパッケージを、例えばセキュリティ対策、バグフィックス用といったように目的に合わせてグループ分けして配布し、クライアントを再起動させる機会を減らすことも可能だ。

 さらに、パッケージ配布の成功率を上げるため、巨大なファイルの分割・圧縮送信や再実行、スケジューリング、ネットワーク帯域の占有率の指定、バイト単位での差分更新など、多彩な配布管理機能を備える。パッチ配布については、サーバ自体が各OSベンダーのパッチ登録サイトと連携して自動的にパッチをダウンロード、任意のクライアント・サーバに送信できる。

 BMC CMは、Windows Server 2003、Red Hat Linux、SUSE Linux、Solaris、HP-UX、AIXなどマルチプラットフォーム上で稼働する。価格はサーバ(CPU)、クライアントを含む2000ライセンスで880万円から。

単純な自動化の時代は終わった

 「ITインフラの自動管理はすでに飽和状態」というBMCソフトウェアは、ここ数年ITIL関連のビジネスに注力しているという。そのビジネスの中心となる製品が、統合ITサービス・変更管理スイート「Remedy」である。RemedyはITILによるプロセス管理ツールとして、システム変更の依頼・承認やサービスレベル管理といった人間系のオペレーションを自動化するが、リリース管理などはできない。そこで、BMC CMとの連動により承認から配布までのプロセスの実施を自社製品で一元化するというシナリオをユーザー企業に提案したいとしている。

 技術本部ソフトウェアコンサルタントの松本浩彰氏は、「ユーザーは、ITILによるプロセス管理でROI(投資効果)がいかに出せるのかが分からない。そこで、自動化の妥当な範囲をコンサルタントやSIerが決めることになるが、われわれツールベンダーはその提案に必要な技術的な素材を提供できるようにしたい」と話す。現在、アライアンスパートナーやコンサルティングパートナー、SIパートナーの獲得を積極的に進めているという。

 だが、ITIL対応をうたう運用管理ツールは、すでにJP1、WebSAM、Systemwalkerといった強力な国産の製品がひしめく市場を形成している。「われわれは、国内の有力ベンダーと同じ土俵で競争することは避けている。ITIL/内部統制には他社製品、インフラの自動管理は自社製品という提案ももちろんあり得る。日本独自の環境を理解しながらシナリオを展開していく」(松本氏)。

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