ハッカーセキュリティ会議の主要テーマはVistaとrootkit(2/4 ページ)

» 2006年08月01日 17時41分 公開
[Ryan Naraine,eWEEK]
eWEEK

 Vistaに関する4つの「技術的にディープな」プレゼンテーションが、セキュリティのインフォマーシャルになってしまったら、Microsoftが訴求したいと考えている人々の反発を招く恐れもある。

 同社の狙いは単純明解だが、極めて重要なものである――世界で最も優秀なハッカーたちに、「Trustworthy Computing」(信頼できるコンピューティング)時代における最初の包括的なメジャーOSリリースであるWindows Vistaが、悪質な攻撃を阻止するために根本的に改良されたものであることを納得させることである。

 Microsoftのプレゼンテーションでは、Vistaにおけるセキュリティ技術改良プロセスの概要、同OSでの802.11ワイヤレス技術のサポートの仕組みに関する説明、アーキテクチャの変さらに伴って書き直されたTCP/IPスタックの紹介、ヒープ利用攻撃を阻止するために強化されたVistaのヒープマネジャーに関する説明などが予定されている。

 皮肉にも、MicrosoftのVistaトラックが開催されるのと同じ日に、rootkitを専門とするセキュリティ研究者が、Vistaの新しいデバイスドライバ署名機能を利用して、この新OSにrootkitを組み込む新手法を紹介する予定だ。

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