開発者よ、Vistaで社会にインパクトをオンライン・セミナー・レポート(2/2 ページ)

» 2006年08月03日 11時00分 公開
[ITmedia]
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WPFでグラフィカルなアプリケーション開発を容易に

 Windows Vistaでは、.NET Framework 3.0のコンポーネントとして、ユーザーインタラクションを開発するための拡張フレームワーク「Windows Presentation Foundation」(WPF)が提供される。Vistaでは、新たなグラフィックスドライバモデルが導入されており、普段は使われていないGPU(Graphics Processing Unit)パワーを活用して、アンチエイリアスを利かせた滑らかなグラフィック表示や、インタラクションを可能にする。

画面 XAMLを使用して開発されたアプリケーションのデモ。オンラインセミナーでは簡単なデモも行われた
画面2 XAMLを使用して開発されたアプリケーションのデモその2。文字が滑らかに表示されている。これだけの文字量になっても画面で読む苦しさを感じない

 オブジェクトモデルをXMLベースで表現したXAML(ザムル)と呼ばれる言語で記述することができ、ビジネスロジックとデザインを分けた効率的な開発が可能だ。デザイナー向けには、Visual Studioを補完するデザインツールとして新たに「Microsoft Expression」シリーズも提供する。Windows Vistaの備えるインタラクティブな表現をこのツールを柔軟かつ容易にデザインできるようになるという。

画面3 新たに登場する「Microsoft Expression」。開発者ではなくデザイナーを対象にアプリケーションのデザインをしやすくした

 そのほか、.NET Framework 3.0には、通信機能の違いを吸収してWebサービスを開発するための「Windows Communication Foundation」(WCF)、システムワークフローとヒューマンワークフローの双方を想定した「Windows Workflow Foundation」、認証のための「Windows CardSpace」(WCS)といった拡張フレームワークが追加される。

オンライン・セミナーの実施風景 マイクロソフトのオフィスにオルタナティブ・ブロガーを招いて行われたオンライン・セミナー。手前がブロガーさん
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