Windows Vistaでは、.NET Framework 3.0のコンポーネントとして、ユーザーインタラクションを開発するための拡張フレームワーク「Windows Presentation Foundation」(WPF)が提供される。Vistaでは、新たなグラフィックスドライバモデルが導入されており、普段は使われていないGPU(Graphics Processing Unit)パワーを活用して、アンチエイリアスを利かせた滑らかなグラフィック表示や、インタラクションを可能にする。
オブジェクトモデルをXMLベースで表現したXAML(ザムル)と呼ばれる言語で記述することができ、ビジネスロジックとデザインを分けた効率的な開発が可能だ。デザイナー向けには、Visual Studioを補完するデザインツールとして新たに「Microsoft Expression」シリーズも提供する。Windows Vistaの備えるインタラクティブな表現をこのツールを柔軟かつ容易にデザインできるようになるという。
そのほか、.NET Framework 3.0には、通信機能の違いを吸収してWebサービスを開発するための「Windows Communication Foundation」(WCF)、システムワークフローとヒューマンワークフローの双方を想定した「Windows Workflow Foundation」、認証のための「Windows CardSpace」(WCS)といった拡張フレームワークが追加される。
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