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» 2006年08月11日 08時00分 公開

エンタープライズLinuxの実力:第4回:ユーザーやパートナーへのサポート体制は十分か? (1/2)

同じオープンソースのカーネルを搭載するLinuxは、基本的にどのディストリビューションにも大きな差はない。多くのオープンソースLinuxアプリケーションを同梱しているのも同じだ。しかし、ディストリビュータによって、サポートおよびバートナー施策は違っている。今回は利用する際のポイントになるサポート体制について考えてみよう。

[松井一郎,ITmedia]

エンドユーザーへのサポート体制は?

 まずは各ディストリビュータのLinuxサーバを利用しているエンドユーザーへのサポート体制から見ていこう。

 レッドハットのサポートは、年間契約のサブスクリプション方式になっている。Red Hat Enterprise Linux ASの場合、平日9:00〜17:00、4時間以内の対応を基本とする「Standard」、24時間365日、1時間以内の対応を基本とする「Premium」の2つのサポートが用意されている。ミドルウェアパッケージも、それぞれ個別のサブスクリプション契約となる。ちなみに同社は、国内外の主要サーバベンダーであるIBM、HP、デル、NEC、富士通、日立の6社に対し、ディストリビューションをOEMで提供しているが、こちらのサポートは基本的にサーバベンダー自身で対応する。

 ターボリナックスの場合、インストールサポートはどのディストリビューションパッケージにも適用されるが、設定や障害についてのサポートは、1年間のサポート料金をあらかじめ含んだ「Turbolinux 10 Server with Support」を購入することになる。また、有償のテクニカルサポートサービス「Turbosupport」は、低価格なインシデント制のサポートや使用目的に応じて対象のサーバアプリケーションを選択できるセレクト制のサポートも用意されている。

 ミラクル・リナックスも基本は年間サポート契約になるが、MIRACLE LINUXに1年〜5年のサポート契約を含んだ「バリューパック」を提供している。なお、MIRACLE LINUXは長期保証が特徴になっており、新規ハードウェアへの対応や新機能追加、バグ対応は製品出荷後3年間、セキュリティ関連のバグやトラブル調査、修正モジュールの入手は7年間までサポート対象となっている。また、Oracle Databaseを同梱したパッケージでは、MIRACLE LINUXとOracle Databaseのサポートをエンドユーザーが切り分ける必要がない。

 ノベルの場合、サポート対象製品をあらかじめ決めたサポートプログラムと、すべてのノベル製品を対象にした「Premium」を用意している。Premiumでは、ユーザー側がサポートを切り分ける必要がないため、SUSE LINUXを基盤としたノベル製品によるインフラを構築した場合などに有効だ。

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