MS、企業向けの新しいサポートプログラムを発表

レガシー製品のサポート期間を、必要に応じて延長できるオプションを付加。これにより顧客企業はより柔軟に、システムやソフトウェアの新バージョンへの移行ができるようになる。

» 2006年08月29日 07時34分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは8月28日、企業向けの新しいサポートプログラム「Custom Support Agreement(CSA)」を発表した。サポート期間が終了した製品についても、必要に応じ、カスタマイズしたサポートプログラムを提供する。これにより、顧客企業はMicrosoft製品の新バージョンへの移行を、より柔軟に行うことができるという。

 Microsoftでは同社製品のサポート期間を、フルサポートが受けられるメインストリームサポート期間と、サポート項目に限りがある延長サポート期間の2段階に分けている。CSAでは、メインストリームサポート期間が終了後も、延長サポートでのサポート項目外のサービスを、顧客企業の必要に応じて継続して受けられるオプションを追加できるようになる。

 「大企業の中には、法的規制の問題や資金的な問題で、ソフトウェアの新バージョンへの移行がメインストリームのサポート期間中にできない場合がある」と調査会社の米IDCのアル・ギレン氏。「こうしたオプションがつくことで、企業は自社のIT環境をより柔軟にコントロールできるようになる」

 CSAは、最低10年以上のサポートを必要とする顧客企業を対象としている。また、CSAを適用するには、Microsoftとの間で「プレミアサポート契約」を結んでいる必要がある。

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