国内ソフトウェア/ソリューションサービス市場は5兆3000億円規模に、JEITA調査

JEITAによると、2005年度の国内ソフトウェアおよびソリューションサービス市場規模は、前年度比102%の5兆3069億円に達するという。

» 2006年09月28日 19時35分 公開
[ITmedia]

 電子情報技術産業協会(JEITA)は9月28日、2005年度の国内ソフトウェアおよびソリューションサービス市場規模は、前年度比102%の5兆3069億円に達するという調査結果を発表した。

 この調査はJEITAが2002年度より継続して行っているもの。JEITAに加盟している主要11社(下記参照)の数値を元にまとめられた。

 内訳を見ると、最も規模が大きいのは「SI開発(コンサルティング、ソリューション、システムインテグレーション)」で、前年度比106%の2兆5663億円。「アウトソーシング・その他サービス(アウトソーシング、ハードメンテナンス、ソフトメンテナンス、その他)」は同105%の2兆551億円となっている。

 一方、「ソフトウェア(アプリケーションパッケージ、ミドルウェア)」は前年度比87%の6855億円にとどまった。この理由について、JEITAのソリューションサービス事業委員会委員長を務める伊藤大挙氏は「1つは、ソフトウェアパッケージの低価格化傾向」にあるとした。メインフレーム市場全体の縮小にともない、関連ソフトウェアの売り上げが減少していることも一因という。

 なお、ハードウェア関連の市場規模は前年度比98%の2兆6524億円。ソフトウェア/ソリューションとの比率を見ると、ほぼ1対2という状況になった。ハードウェアについては、出荷台数が減っているわけではないが、技術革新によるコスト削減効果が大きいとJEITAでは分析している。

 JEITAでは2006年度のソフトウェア/ソリューションサービス市場もほぼ同様の規模、内訳になると予測。企業が最も力を入れる施策としてITの活用が挙げられていることから、技術革新によって単価の下落はあるものの、市場自体は拡大すると見込み、「おおよそ2〜3%成長し、5兆4000億円規模になるのではないか」(伊藤氏)という。

セイコーエプソン、沖電気工業、シャープ、東芝、日本IBM、日本電気、日本ユニシス、日立製作所、富士通、松下電器工業、三菱電機


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