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» 2006年10月18日 07時00分 公開

クライアントセキュリティ大作戦!:シマンテックの牙城は揺るぐか?――激戦のセキュリティソフト市場 (2/3)

[大河原克行,ITmedia]

ハイブリッド型のセキュリティを提供するトレンドマイクロ

 一方、9月22日に「ウイルスバスター2007 トレンド フレックス セキュリティ」を発売したトレンドマイクロは、シマンテックを急追する姿勢を見せる。

 1ライセンスで3台のPCで利用できる新たなライセンス体系の導入や、他社製品からの乗り換え版を初めて用意するなど、積極的なシェア拡大策に乗り出しているのが、発売直後の出足の良さにつながっているようだ。

 新製品では、ハイブリッド型という定義からも分かるように、パッケージとしてのセキュリティ機能に加えて、ウェブ経由でのセキュリティサービスを用意。オンラインスキャンやチャットサポートなどの新たなサービスが利用できるようになった。

 「ウェブを利用することで、最新の脅威に対しても検索、削除ができるようになる。いつでもどこでも安全に利用できる環境が整うことになる(トレンドマイクロ・大三川彰彦日本代表)」と、ウイルスバスター2007の新機能に自信を見せる。

ウイルスバスター2007を発表するトレンドマイクロ日本代表の大三川彰彦氏

ソースネクストは「更新料0円」で台風の目となるか?

 ここにきて、まさに「台風の目」となっているのがソースネクストだ。

 今年7月に発売した「ウイルスセキュリティZERO」では、更新料無料という方式を採用。これが市場から高い評価を得ている。

 「複数台のPCを所有している人が増えているが、それらのユーザーからは、セキュリティソフトの更新時期には数万円の出費に追われ、頭を痛めているという声が聞かれる。更新料が0円のウイルスセキュリティZEROであれば、大きな出費を回避できる」と同社・松田憲幸社長は更新料0円のメリットのひとつを強調する。

 量販店でも、ソフトウェア売り場だけでなく、PC本体の販売巣ベースにもウイルスセキュリティZEROが展示されるという例が出ているが、これも「更新料0円」の効果だろう。

 PCに最初から搭載しているセキュリティソフトの場合、使用期間限定が前提だ。従来ならば、その期間が終わってから、店にセキュリティソフトを購入しにきてくださいという売り方だったが、ウイルスセキュリティZEROならば、更新期間という概念がなくなることから、PC本体購入と同時にセキュリティソフトを購入してもらい、すぐにそれを使い始めるという販売提案が可能というのがその背景にある。販売店にとっても、セキュリティソフトでのビジネスが成り立ちにくかったという事情が回避でき、好評だという。

 ソースネクストは、近い将来のターゲットとして35%のシェア獲得を掲げ、ナンバーワンシェアを目指すと宣言する。

「更新料0円」をうたうウイルスセキュリティZEROを発表するソースネクストの松田憲幸社長

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