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» 2006年10月20日 15時32分 公開

日本発ソリューションでMSとi2が協業、SCMの「計画どおりにいかない部分」を調整

マイクロソフトとi2テクノロジーズ・ジャパンは、「People-Ready ビジネス」ビジョンに基づくSCMソリューションを共同で開発、提供する。

[高橋睦美,ITmedia]

 マイクロソフトとi2テクノロジーズ・ジャパンは10月20日、マイクロソフトが掲げる「People-Ready ビジネス」ビジョンに基づくSCM(サプライチェーンマネジメント)ソリューションを共同で開発、提供していくことを明らかにした。

 その第一弾として、確定済みの生産計画に対する変更、追加といった非定型オペレーションを効率的に行えるよう支援する「PSI Insightポータル」を開発した。同日より販売活動を開始し、2007年初頭に出荷。1年間で5社への導入を目指す。

 PSI Insightポータルは、マイクロソフトのWindows Server 2003やMicrosoft SQL Server 2005といったプラットフォームをベースにしている。ユーザーに接するフロントエンドには、Microsoft Office SharePoint Server 2007のポータルやコミュニケーション機能を活用した。これらを通じて提供される情報やデータは、i2の計画系エンジンやマスターデータ管理の仕組みを通じて生成される。一連のシステムに、これまでのノウハウを反映させたテンプレートなどを含めた形で、i2がコンサルティングやインテグレーションといったサービスとして提供していく。

 i2テクノロジーズ・ジャパンの代表取締役社長、佐藤年成氏はPSI Insightポータル提供のきっかけを、「日本の顧客のためになる、日本発のソリューションをどうしても提供したかった」と語った。

 また、マイクロソフト執行役専務エンタープライズビジネス担当の平井康文氏も「グローバルなアライアンスがある中で、日本から発信する第一弾」と述べ、SharePoint Server 2007を核にした、People-Ready ビジネスの具体的なソリューションの第一弾である点を強調した。今後も「いろいろなソリューションコアを日本で作って発信していきたい」(同氏)という。

 PSI Insightポータルは、いったん確定した計画に対する突発的な変更を把握し、調整する作業を支援する製品だ。生産や注文が計画どおりにいけばいいが、現実の世界ではほとんどそんなことはあり得ない。その部分をいかに調整するかという、これまで目に見えなかった部分を支援する製品という位置付けだ。

 i2テクノロジーズ・ジャパンのソリューションマーケティングディレクター、山下和代氏は、「これまでは、いかに確度の高い計画を立てるかにフォーカスした製品を提供してきた。これに対しPSI Insightポータルは、計画が確定した瞬間から起こるさまざまな需給変動に対応するためもの」だと説明した。

 具体的には、確定後の計画に対し、追加の注文や予定外の需要が発生した場合に、まずポータルを通じてその情報を把握できるようにする。さらに、どのような対応をとればどういった結果が起こり得るかをOLAPなどを用いて分析できるほか、その結果に基づき、Office CommunicatorやLiveMeetingなどのツールを用いて迅速に意志決定を行うところまでを支援する。

 多くの現場では、日々の非定型的な業務に対し、Excelシートや現場のスーパーマンのカンやナレッジに頼った判断がなされているが、PSI Insightポータルによって「より早くより正確な情報に基づいて意志決定を行えるようにし、PDCAを迅速かつ正確なものにしていく」(山下氏)という。

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