障害対策の「最終手段」、オムロンのリモート電源コントローラ

オムロンは、情報機器の死活監視を行い電源をオン/オフするコンセントコントローラを発売する。

» 2006年10月26日 18時01分 公開
[ITmedia]

 オムロンは10月25日、遠隔地から電源を制御するコンセント「RC1504」を発表した。価格は税込7万4340円で、11月25日より出荷される。

 RC1504は、電源コンセントにリモートコントロール機能を持たせたユニークな製品。営業拠点に設置されたルータなどのネットワーク機器、POSなどの組み込み系機器、監視カメラ、アーケードゲームといった特定用途の機器に対してコンセントの出力を制御することで、管理者がリモートでシステムリセットやセキュリティ対策を行える。

RC1504 遠隔地からインターネットなどを経由して電源をオフ/オンできるコンセント

 ネットワーク機器を制御する場合は、RC1504から定期的にpingを送り死活状態をチェック、例えば「2分間隔でpingを発行して応答がないときは電源を切る」といったことが自動実行できる。条件の設定はWebブラウザやtelnet経由で行い、手動での電源オフ/オンも可能。また、NTPサーバに接続して、曜日・時間を指定してのスケジュール制御に対応する。

 オプションの温度センサー用ポートを利用して、機器内の温度が一定以上になると空冷用ファンを起動するといった使い方も可能だ。

 RC1504のコンセントは4個(4系統、抜け防止機構)で総容量が1500ワット。コントロール用ネットワークインタフェースとして、10BASE-Tのイーサネットポート、RS-232Cシリアルポートを装備する。制御パターンはON、OFF、リブートの3つ。POP3/SMTPプロトコルをサポートしており、電子メールで制御コマンドを送ることもできる。複数のRC1504の状態を一括監視するツールが別途同社ホームページより無償で提供される予定。

 オムロンでは「無人施設やフランチャイズ店舗、インターネットマンションなどに設置された情報機器のメンテナンスに使ってもらいたい」としている。年間4000台の販売を見込んでいる。

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