ガンホー、有罪判決の元社員に賠償求め提訴へ

「ラグナロクオンライン」のサーバが不正アクセスされた問題で、ガンホーは「事件で会社の社会的評価が著しく低下した」などとして、有罪判決を受けた元社員に約7486万円の損害賠償を求めて提訴する。

» 2006年11月06日 18時38分 公開
[ITmedia]

 オンラインゲーム「ラグナロクオンライン」のゲームサーバが不正アクセスされた問題で、ガンホー・オンライン・エンターテイメントは11月6日、「事件で会社の社会的評価が著しく低下した」などとして、不正アクセス禁止法違反で有罪判決を受けた元社員に損害賠償約7486万円の支払いを求めて提訴することを決めた。

 元社員は同ゲーム内で不正行為を監視するゲームマスターを務めていたが、ゲームデータ管理サーバに不正アクセスし、ゲーム内仮想通貨を作り出してRMT(リアルマネートレード)業者に販売。同社によると5800万円以上の利益を得ていた。同法違反容疑で逮捕・起訴され、10月24日に東京地裁で懲役1年(執行猶予4年)の有罪判決を受けた。

 ガンホーは「当社が多年にわたる運営の努力の末作り上げたオンラインゲームとその信用、評判、人気を悪用し、当社の社会的評価・企業評価を著しく低下させた。一連の行為は幅広いメディアで報道されており、多方面へ重大な影響をきたしている」と主張。提訴で責任の所在を明らかにし、被害の回復を求める、としている。請求額は信用き損や機会損失、その他諸費用の合計だという。

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