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» 2006年11月07日 14時30分 公開

ソフトウェア開発分野に狙いを定めるVMwareとVMLogix

アプリケーションのテスト/開発プロセスを改善し、生産性を向上させるために、仮想化ベンダー各社がこの分野に注目し始めている。サーバ、ストレージに次いで、仮想化技術の大きなチャンスがあると見ているようだ。

[Jeffrey Burt,eWEEK]
eWEEK

 ソフトウェア開発者はもうすぐ、仮想化技術を利用した各種のツールを利用できるようになる見込みだ。これらのツールは、アプリケーションテストと品質保証プロセスの効率化を実現する。

 ロサンゼルスで開催される「VMworld 2006」ショウに先立ち、VMwareは11月6日、データセンターのリソースをアプリケーション開発チーム向けに自動的にプロビジョニングすることを可能にする製品「Lab Manager」を発表した。

 一方、VMLogixも11月6日に、同社初の商用製品「LabManager」を発表した。これは仮想化プラットフォームではないが、複数の仮想化技術を利用することによって、アプリケーションを容易かつ迅速に開発することを可能にする。

 マサチューセッツ州フレーミンガムにあるIDCのアナリスト、スティーブン・エリオット氏によると、仮想化ベンダー各社はアプリケーションのテスト/開発分野に注目し始めており、今回の両社の動きもこのトレンドに沿ったものだという。

 「テスト/開発プロセスの効率を改善し、生産性を向上したいというニーズは大きく、この分野には多くのチャンスがある。これはサーバとストレージの分野で起きているのと同じような状況だ」とエリオット氏は指摘する。

 テキサス州オースティンにあるSurgientは10月、「Virtual Lab Management Applications」バージョン5.0を発表。今回のバージョンは、異種混在仮想環境のサポートを強化するとともに、新しい管理コンソールを提供する。この技術は、ソフトウェアのテスト/開発プロセスを自動化することを目的とする。

 VMwareとVMLogixも、それぞれの新製品でこの分野に参入しようとしている。VMwareで仮想ソフトウェアライフサイクル自動化ソリューションを担当するシニアディレクター、ジェームズ・フィリップス氏によると、Lab Managerはソフトウェア開発の非効率性を解決することを狙った製品だという。

 「このシステムの目標は、アプリケーション開発チームがデータセンターのリソースを手作業でプロビジョニングする手間を省くことだ」とフィリップス氏は話す。

 Lab Managerは、カリフォルニア州パロアルトに本社を置くVMwareが6月にAkimbi Systemsを買収したのに伴う成果となる製品で、フィリップス氏はAkimbiの共同創業者として同社のCEOを務めていた。

 フィリップス氏によると、同製品は、企業がデータセンターのリソースの一部をアプリケーション開発/テストおよび品質保証プロセス用に割り当てることを可能にするとともに、これらのリソースのプロビジョニングを自動化するという。ソフトウェア開発ラボにリモートアクセスする機能も備える。

 またLab Managerは、ソフトウェア構成を保存することができ、開発/テストエンジニアは必要に応じて、Webポータルを通じてそれらを参照することができる。

 これにより、ソフトウェア開発サイクルが迅速化し、アプリケーションの開発/テストのコストを削減できる、とフィリップス氏は話す。それだけでなく、Lab Managerは、ソフトウェアのバグの検出作業を改善、迅速化することも可能だという。プロセスの一部分で見つかった欠陥は、後でテスト環境が変わってしまうと再現するのが難しい場合が多い。Lab Managerを利用すれば、テストチームはバグが含まれる構成のイメージを共有ライブラリに取り込み、ほかのチームに提供することができるため、効率的かつ容易にバグ修正が行えるという。

 Lab Managerは現在β版の段階であり、製品版は12月にリリースされる予定だ。

 IDCのエリオット氏によると、VMwareは効率改善を求めている特定の業界分野に狙いを定めるだけでなく、仮想化技術の利用分野を拡大することも目指しているという。

 一方、インドのバンガロールを本拠をとするVMLogixが提供するLabManagerは、複数の仮想化プラットフォーム(現在はVMwareとMicrosoftのVirtual Serverに対応するが、将来的にはオープンソースのXenハイパーバイザーもサポート予定)を利用できるようにすることにより、ソフトウェア開発/テストプロセスの効率化を狙う。

 VMLogixの創業者であるラビ・グルラジCEOによると、サーバとしてインストールされるLabManagerは、どの物理/仮想リソースが利用可能であるかを素早く判定し、これらのリソースのリポジトリを作成するという。

 「技術者やテスターがVMLogixのWebページを通じて、必要とする物理/仮想リソース(ハードウェア、OS、ソフトウェアスタック)の配備を要求すると、LabManagerはこれらのリソースを結合する」とグルラジ氏は説明する。

 同製品はテストスクリプトを共有リポジトリに取り込み、テスト/開発プロセスのログをダウンロード/アップロードする機能も備える。

 「これはライフサイクル全体の総合的なエンドツーエンドビューを提供する。開発者とテスターは、単なる製品ではなくソリューションを求めているのだ」とグルラジ氏は話す。

 「データセンターが物理環境と仮想環境の両面でヘテロジニアスな性質を持っていることを考えれば、LabManagerのような製品はとりわけ重要だ」(同氏)

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