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» 2006年11月07日 18時00分 公開

Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ:MSが提供する新たな“オンラインOS” (1/3)

いわば「Windows LiveはJavaScriptで書かれたOS」、LiveガジェットはJavaScriptで記述されたアプリケーションだ。これまでにないMSの「オンラインソフトウェア」展開は、今後10年のMSを決める大きな分岐点となるかもしれない。

[大澤文孝,ITmedia]

 このオンライン・ムックPlus「Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ」では、Windows Vistaの登場とともに、新たなサービスとして注目されるであろう「Windows Live」を中心として、Windowsガジェットの概要から詳細の開発手法について紹介する。

 今回は、Windowsガジェットの中でもWindows Liveガジェットに焦点を当て、実際にどのような仕組みになっているのか解説していこう。

 なお、オンライン・ムックPlus「Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ」では、“Liveガジェットのアイデア募集”を行っている。読者から寄せられたアイデアは、本特集上で優秀作やアイデア傾向などを紹介していく予定だ(募集は2006年3月まで)。

ガジェットはオープンスタンダードとの架け橋

 第1回目では、Windowsガジェットに3種類あることを解説した。ここで重要なのは、いずれもJavaScriptで記述されていることだ。

 しかし共有言語仕様ではあるものの、現在のところプログラム構文レベルでの互換性は実現されていない。つまり、LiveガジェットをWindows Vista上で使ったり、逆に、Windows Vista用のガジェットをWindows Liveで使ったりすることはできないのだ。

 マイクロソフトでは、現在、これらの3つのガジェットの互換性を高めるよう努めており、将来的には互換性が確保される見込みだ。

 ネガティブに考えれば、今後互換性を実現するための変更が施される可能性があり、将来的には、ガジェットAPIの仕様やガジェットの作り方が変わることもあるだろう。互換性の上で大きな点は、Windows Vista用のガジェットではIE 7のエンジンが利用されているため、Liveガジェットではローカル環境と比べリッチな表現について制限があるという点だ。そして、現在のところガジェットを作成するためのSDKはβ版の段階でもある。

 多くのWeb APIは同じようなリリース状況だ。そこでアクティブに考えてみよう。

 いずれWindows Vista上のガジェットがLiveガジェットと融合することでどのような体験が可能になるだろうか……。そう想像してみると大きなチャンスが待ち受けていることが想像に難しくない。現段階で仕様が固まっているJavaScriptやCSS、そしてアイコンのグラフィックデータを必要とする構造については、今後も大きく変わることはないだろう。このため、現段階で作ったガジェットが100%無駄になってしまうということはないはずだ。

このようにVistaデスクトップ上のガジェットとLiveガジェットが相互に環境移行できることが、ロードマップとして考えられているという

 ガジェットについては、マイクロソフトが提供するサービスやOSのなかで、今後、重要な役割を果たすとバルマーCEOは語っている(関連記事)。ユーザーそして開発者は、現時点でどのようなものかを知り、また実際の仕組みを理解することで、マイクロソフトが考えるオンラインソフトウェアサービスの方向性を感じ取ることができるはずだ。

LiveガジェットはMS版「Webアプリケーション」

 マイクロソフトは、Liveガジェットを「Windows Live Gallery」サイトで紹介している(画面1)。また、Windows Vista用のサイドバーガジェットを検索したい場合には、「Microsoft Gadget Gallery」を参照するとよい。Microsoft Gadget Galleryは開発者参加型のページであり、読者がガジェットを開発したならば、それをアップロードすることで、広く公開することができるのだ。

画面1■Windows Live Galleryのメイン画面
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