Vistaで開花する「Windowsガジェット」とは?Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ(2/2 ページ)

» 2006年11月01日 00時00分 公開
[大澤文孝,ITmedia]
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 「Windows Liveガジェット」(以下、Liveガジェット)とは、前述のようにWindows Live上で表示することができる小さなアクセサリ(ミニアプリケーション)だ。

 まず最初に、Windows LiveとLiveガジェットとの関係、そして、Liveガジェットはどのように動くのか、その概要を説明していこう。

 なお、オンライン・ムックPlus「Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ」では、“Liveガジェットのアイデア募集”を行っている。読者から寄せられたアイデアは、本特集上で優秀作やアイデア傾向などを紹介していく予定だ(募集は2006年3月まで)。

ガジェットには3種類ある

 ガジェット(Gadget)とは、マイクロソフトによれば、「視覚的な機能とアプリケーションロジックの両方を完備した機能を提供する高度なコンポーネント」のことを言う。言い換えてみれば、小さくビジュアル化されたウィンドウを持った、いわゆるアクセサリ系のアプリケーションの総称だ。

 ガジェットは、常時、ユーザーに表示される性質を備えている。ガジェットの代表的な例としては、「電卓」「時計」「天気情報」「メモ帳」などが挙げられる。ガジェットは、どのような環境で動くのかによって、次の3種類に分類されている。

LiveガジェットとVistaガジェットは相互のかかわりを深めていくことになるだろう

1. Liveガジェット

 Windows Live上に表示するHTTPを介すガジェットだ。ニュースや天気情報などのRSSフィードとともに表示することができる。もちろんWeb上のさまざまなサービスを利用したマッシュアップによってユニークなガジェットを作り上げることも可能だ。

2. サイドバーガジェット(Vistaガジェット)

 Windows Vistaの「サイドバー」に表示するガジェット。標準では、時計や、RSSフィードを表示するためのサイドバーガジェットが提供されている。Liveガジェットに比べてIE 7のエンジンを基としているため、グラフィカルな表示が可能だ。従来までのデスクトップアクセサリのVista版とでも思えばよいだろう。

3. サイドショーガジェット(Vistaガジェット)

 Windows Vistaで扱うデバイス「補助ディスプレイ」(補助パネル)に表示するためのガジェットだ。

 現時点では、その用途が明確にはなっていない。例えば、ノートPCのサブ液晶画面に専用のガジェットを表示することが考えられる。ケータイを思い浮かべると分かりやすい。最近では、「メインパネル」のほかに「サブパネル」を持ち、そこには時計や待ち受け画面、メールの到着状態などを表示させるものが多い。これと同様なことを、ノートPCでも実現させようというのがサイドショーガジェットの趣旨なのだ。

 次回は、Liveガジェットの更なる詳細について解説していこう。

 なお、記事の最初でも触れたように、オンライン・ムックPlus「Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ」では、“Liveガジェットのアイデア募集”を行っている。読者から寄せられたアイデアは、本特集上で優秀作やアイデア傾向などを紹介していく予定だ(募集は2006年3月まで)。

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