Adobe、ActionScript Virtual MachineのコードをMozillaへ寄贈

Adobe Systemsは、ActionScript Virtual Machineをオープンソース化し、ソースコードをMozilla Foundationへ寄贈することを明らかにした。Mozillaでは、SpiderMonkeyで同言語を採用する予定。

» 2006年11月07日 18時59分 公開
[ITmedia]

 米Adobe Systemsは11月7日、ActionScript Virtual Machine(AVM)をオープンソース化し、ソースコードをMozilla Foundationへ寄贈することを明らかにした。Mozillaでは、Firefoxに組み込まれる次世代のJavaScriptコアエンジンであるSpiderMonkeyで同言語を採用する予定。

 AVMは、ActionScriptのバイトコードを解釈・実行する仮想マシン。Adobe Flash Player 9では、ActionScript 3.0に対応したActionScript Virtual Machine 2(

AVM2)が搭載されている。AVM2ではバイトコードをネイティブなマシンコードに変換するジャストインタイム(JIT)コンパイラを備え、処理の高速化が図られているのが特徴。

 これを受けてMozilla側では、オープンソースプロジェクト「Tamarin」をホストし、開発を継続するとともに、JavaScript、Adobe ActionScript、Microsoft JScriptといった主要な言語の基になっている標準言語ECMAScript Edition 4の最終版を実装していく予定。すでにTamarinのプロジェクトページからMozillaCVSリポジトリにあるTamarinのソースコードへのアクセスも可能となっている。

 JavaScriptの生みの親で、現在はMozilla Corporationで技術主任を務めるブレンダン・アイク氏は、「Adobe Flash PlayerとFirefoxをつなぐインタラクティブなアプリケーションを作成・配布するための、高性能でオープンソースな仮想マシンが登場した」と述べている。

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