ポリコム、HD品質のコミュニケーション環境へ柔軟に移行できるビデオ会議システムを発売

ポリコムジャパンは、HD映像や高音質でのコミュニケーションに対応したビデオ会議システムを発表した。

» 2006年11月08日 16時00分 公開
[ITmedia]

 ポリコムジャパンは11月7日、高精細(HD)の映像や音声に対応したビデオ会議システム「Polycom HDX 9000」シリーズを発表した。同シリーズを皮切りに、HD対応製品によるソリューション「UltimateHD」を展開する。

基盤の細部の様子が分かるほど鮮明なビデオ会議システムのHD映像 基盤の細部の様子が分かるほど鮮明なビデオ会議システムのHD映像

 Polycom HDXシリーズは、720p解像度のHD映像(30fps、1〜6Mbps)や22kHzまでの広音域のステレオ集音に対応。映像通信での下位互換性を確保したほか、旧来のシステムとの接続を容易にするベースラインモード(H.261/G.711固定)や最大5系統の映像入出力(HDCI、BNC、DVI-I)も搭載する。

利用分野の拡大を期待する奥田智己代表取締役社長 利用分野の拡大を期待する奥田智己代表取締役社長

 これにより、ビデオ会議でのコミュニケーション品質の向上を実現でき、従来のシステムからHD対応システムへの移行も柔軟に行える。奥田智己代表取締役社長は、「すでに教育分野から反響がある。品質が高まることで、芸術やゲーム開発などのクリエイティブ、医療などへの利用の広がりも期待したい」と話す。

 製品構成は、HD対応の「HDX 9004」(最大データ転送レート6Mbps、入力5系統)と「HDX 9002」(同4Mbps、入力4系統)、SD対応の「HDX 9001」(同4Mbps、入力4系統)で、価格はいずれもオープンだが、想定価格はHDX 9004が290万円、HDX 9002が240万円、HDX 9001が210万円となっている。すでに受注を開始し、2006年12月上旬から同社の認定販売代理店を通じて出荷される。

 UltimateHDソリューションでは、多地点接続サーバ「MGC+」や2007年初旬発売のストリーミングサーバ「RSS 2000」を活用することで、HDによる多地点間でのビデオ会議や会議映像の配信が行えるという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ